本当は恐ろしい万葉集 小林惠子 2012.12.17.
2012.12.17. 本当は恐ろしい万葉集 歌が告発する血塗られた古代史 著者 小林惠子 1936 年生まれ。岡山大法文学部文学科東洋史専攻卒。独自の史観に基づき、日本古代史に新たな光を当て続ける 発行日 2003.10.10. 初版第 1 刷発行 発行所 祥伝社 林康夫君推薦 『万葉集』は単に著名な歌人の秀歌を集めたものではない。正史である『古事記』『日本書紀』に、記すわけにはいかなかった暗黒の史実を反映させた、政治的な歌集でもあるのだ。歴代天皇を初め、為政者たちが歌で暗示する「血塗られた古代史の真実」とは―――― 『万葉集』 ⇒ 4500 以上の歌を網羅、奈良時代末期に編纂された日本最古の歌集。聖武天皇の近臣・大伴家持が編者に関わり、表記は万葉仮名 なぜ「序文」がないのか、編者名も著作年代も確定しないのはなぜか 当時日本列島は文物の流入だけでなく、民族の流入も盛んで、後世とは比較にならないほど政治的にもアジア全体と密接な関連があった。文化としての文字も例外ではなく、朝鮮半島および日本列島は中国の漢字をそのまま借用 『万葉集』の胎動期は、日本の漢字定着と軌を一にする ⇒ 東アジア文化圏の文字表現の一様式として『万葉集』が位置付けられ、完全に日本化した和歌『古今集』『新古今集』などとは歌の表現方法、内在する意味、意図などに根本的違いがある 万葉仮名とは、漢字に日本語の発音を当て嵌めたもの ( 日本語の発音に漢字を当て嵌めたもの ? ) 。「あしひきの」を「安思比奇能」と書き、解読が難しい ⇒ 『万葉集』が成立するとひらがなの発明によりとって代わられる 本書は、『万葉集』編纂者が密かに語ろうとしている政治裏面史を解明しようとするもの 第I部 額田王と「天皇暗殺」 第1章 ...

コメント
コメントを投稿