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我が人生 ミハイル・ゴルバチョフ自伝  ゴルバチョフ  2023.2.21.

  2023.2.21.  我が人生 ミハイル・ゴルバチョフ自伝 2017 年(原書出版)   著者 ゴルバチョフ   訳者 副島英樹  1962 年姫路市生まれ。朝日新聞編集委員。東大文卒。 86 年朝日新聞入社。広島支局、大阪社会部を経て、 99 年モスクワ特派員、 08 年同支局長。核と人類取材センター事務局長、広島総局長。 19 年ゴルバチョフと単独会見   解説 佐藤優  1960 年東京都生まれ。作家。元外務省主任分析官。同志社大大学院神学研究科修了。外務省入省、在ロシア連邦日本国大使館勤務。 02 年背任と偽計業務妨害容疑で逮捕、起訴、有罪確定 ( 懲役 2 年 6 か月、執行猶予 4 年 )   発行日            2022.7.30.  初版印刷   8.10.  初版発行 発行所            東京堂出版   『 23-01  ミハイル・ゴルバチョフ   変わりゆく世界の中で 』参照 ( 原書は、本書の方が先だが、和訳出版はなぜか後になっている )     読者へ 時勢の成り行きに迎合することなく、声を大にして自らの立場を述べ続けてきた 1980 年代半ば、改革を求める声がどれほど普遍的で根強いものだったかを思い出してほしい。その主題はただ 1 つ、「この先、このままではいけない」というものだった 難しかったのは、我が国にはどんな変化が必要なのか、どの方向に進み、ペレストロイカの戦略と戦術はどうあるべきか、という問いに答えること。多くの犠牲を払って我が国の工業化のピッチを上げることを可能にした体制が、なぜ故障し、発展にブレーキがかかったのか、理解する必要があった。明らかになってきたのは、体制が人々の潜在能力を引き出せていないこと。発展を阻む最大のブレーキは自由がないことにあると理解するまでには、一層多くの時間を要した。必要なのは、政治的、経済的、文化的な自由だった 政治局の上に行くに従って、従来の方法では国の問題は解決できないト確信 問題解決のためには、人々を取り込む必要がアルト信じた、だからこそペレストロイカの基本テーマとなったのは民主化で、そのことが民主化によって成し遂げられるブレークスルーや、その途上で直面することになる困難や悲劇的な衝突の