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かんじき飛脚  山本一力  2019.5.26.

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2019.5.26.  かんじき飛脚 著者 山本一力 本名 : 山本 健一。 1948 年 高知市 生まれ。 小説家 。 都立世田谷工業高校 電子科卒。生家は高知市の大地主であったが没落、 14 歳の時に上京。通信機輸出会社、大手旅行会社(近畿日本ツーリスト ) 、コピーライターなど十数回の転職を経て、 1997 年 『蒼龍』で第 77 回 オール讀物新人賞 を受賞してデビュー。 02 年『あかね空』で第 126 回 直木賞 を受賞。他に『大川わたり』などの 時代小説 がある。 02 年、現在の妻になる英利子と出会い、小説を書く時のモデルになってほしいなどと口説き、半年後に 3 度目の結婚。妻の実家の相続トラブルで親族に 17 億円の支払い命令されるも土地を売却することで相殺。その後、バブル時代に支払いの足しのために設立した会社は事業失敗で 2 億円の借金を抱える。その借金返済及び結婚をきっかけに 49 歳で小説を発表した。自転車愛好家で、外出時は一家で自転車を用いる。テレビのコメンテーターの活動も行っている。ペンネームの「一力」(いちりき)は作家を始めたときにあと一歩で賞がなかなか取れず、妻から名前が悪いのではないかと言われ、 姓名判断ソフト の中から候補を選び、名前は 1 画 2 画のバランスが山本姓に合っていたためこの名前になったという (Wikipedia) 発行日            2005.10.25.  発行 発行所            新潮社 初出:『週刊新潮』 04 年 7 月~ 05 年 6 月 山本一力は、この 7 月から『小説新潮』で、飛脚シリーズの最終版を連載予定 伊藤忠 / 小寺氏の紹介で、赤坂の女将さんの語りを一力が本にしたということ 序章 1789 年天明から寛政へと改元。旗振り役は 2 年前老中首座に就いた松平定信。田沼意次失脚の後、徳川御三家と一橋治済の強い推挙で就任 江戸生まれで吉宗の孫とあって当初は歓迎されたが、緊縮財政による倹約令に庶民の不満が高まると、棄捐令を出し札差の武家に対する貸金を帳消しに 定信は隠密を使って諸大名以下の将軍家への忠誠を探ろうとする 最も気にしていたのが加賀藩 11 代当主前田治脩 ( はるなが ) 。抜きんでた大身。藩主