できない相談  森絵都  2020.7.14.


2020.7.14. できない相談

著者 森絵都(本名:雅美) 1968年生まれ。東京都出身。女性小説家。日本児童教育専門学校児童文学科卒業、早稲田大学第二文学部文学言語系専修卒業。児童文学創作の傍らアニメーションのシナリオを手がける。90年『リズム』で31講談社児童文学新人賞受賞しデビュー。同作品で翌年、第2椋鳩十児童文学賞も受賞。95年『宇宙のみなしご』で33野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞ニッポン放送賞。98年『アーモンド入りチョコレートのワルツ』で20路傍の石文学賞。『つきのふね』で36野間児童文芸賞。99年『カラフル』で46産経児童出版文化賞、映画化とアニメ化03年『DIVE!!』で52小学館児童出版文化賞、映画化とアニメ化。大人の小説にも活躍の幅を広げ、06年『風に舞いあがるビニールシート』で135直木賞。17年『みかづき』で12中央公論文芸賞、本屋大賞2

発行日           2019.12.10. 初版第1刷発行
発行所           筑摩書房

初出 Web ちくま『piece of resistance20164月~20193


1.    2LDKの攻防
夫との2人暮らしで、毎日曜の午後必ず念入りに掃除をする
夫の部屋だけは自分にさせる。洗濯物はいつからか夫の仕事だが、妻の下着はたたまない

2.    指名はしません
マッサージの治療院でいつも「ご指名はございますか」と尋ねられる。「ございませんか」ではない。2人の施術師がいて、それぞれに特徴がある。ポイントカードに2人の判子がランダムに載り、新たな1つを押すたび、どちらも少しばかり悲しげな顔をする。自分も悲しくなる。けれど次回も指名はしない、そう胸に期して帰路につく

3.    コンビニの母
勤務先のビルの1階のコンビニの店員に50過ぎのふくよかな女性が来て、過干渉しまくるので、希薄な人間関係に慣れっこの都会のコンビニには向かないと思っていたが、何時までもいて、逆に客の方が遠ざかっていく。ある日覗いてみるとまだ同じ接客をしていて、レジ待ちの列に白髪の面々がずらりと並び、都会がそれほど単層的に成り立ってはいないことを学ぶ

4.    東京ドームの片隅で
ドームでのコンサートのアンコールで盛り上がる会場で、いつも決まって2曲歌うが、帰りの混雑を嫌って終わる直前に席を立って帰ろうという恋人に、このままでは一生クライマックスを味わうことができないのではないかと恐れて、別れてくれと手紙を書く

5.    甘納豆ラプソディ
ブラック企業に勤めて5年の姉は、溜まりに溜まったストレスを年に数回爆発させるように、週末の時間の総てを使って甘納豆つくりに集中する。途中では誰にも手を触れさせずに、漸く家族が口にできるのは日曜の夜。姉にとっての甘納豆つくりの醍醐味はその非効率性にある

6.    書かされる立場
先生たちは何かと生徒に読書感想文を書かせたがるが、小説の好みは十人十色だし、わざわざ書く程の感想が毎回あるとは限らない。登場人物の視点に立てば共感できるという考えなら、それは安易すぎる

7.    サムシングエルス
フリーで仕事をしているために気の進まない依頼でも断り切れない。そんなとき同業の先輩から「サムシングエルスを見つけるといい」とアドバイスされ、出張の時なれない車で行ってみると、冷や冷やしながらなんとか目的地までついた時には最高潮のテンションに達した。下仁田ネギのキャラの着ぐるみも喜んで着ることが出来た

8.    折れずにススメ
2年前叔父の形見でもらった高級腕時計のオーバーホールが必要となり、本社の美人受付嬢から見せられた見積もりが10万を超えていて腰を抜かし、辛うじて折れていない針迄取り換える必要なないと言って12千円値引きしてもらい本社を後にする

9.    明らかに両手が塞がっているとき
37歳、2児の母、保険のセールスレディ。夕方買い物して家に戻る時、明らかに両手が塞がっているのに行く手を塞いでビラを渡そうとする若い男に対し、口で受け取ろうとして逃げられた

10. 時が流してくれないもの
捨て犬の里親を探す会で、何の変哲もない雑種の生後4か月の雄。なかなか親が見つからない。「ワンちゃん」って呼び方が苦手。「犬」で十分

11. イマジネーションの檻
若い見物人の立ち寄らない檻の象が見物人を見ると決まって「はな子」の話をする。わしはウッキーなのに、はな子のことを考えると悲しすぎる

12. 押し売り無用
テレビでは、勇気と感動を与えられればという話ばかりが次々に登場。勇気を振り絞ってブラック企業を辞めて以来、明日をも知れぬその日暮らしに意外と新鮮な感動を覚えつつ日々テレビばかり見ている一視聴者。「(テレビを消して)勇気と感動は間に合ってます」

13. おもてなし料理のあと
夫が月に一度の割合で数人の部下を連れてくる度にキッチンは戦場に
「もてなし料理は余ってなんぼ」が口癖の夫は、とにかく量を出せという
余るのは必須だが、皿の上に雑然と置き去られた料理の数々を見るにつけ、胸が冷え冷えとしていくのを禁じ得ない。その虚しさが翌日の弔い合戦に駆り立てる。昼も夜も残り物を必死で詰め込む夫はこめかみに光る汗をティッシュで拭う

14. 魔法が解けたら
両親が夫婦げんかの仲直りのだしに、娘の誕生会の外食をセット。娘は待ちかねた連載小説がやっと来て筋を追っているのも無視して付き合わさせられる
いつか我慢できずに不満がはじけるかも知れない

15. 紙の塔を築く
世界的なイリュージョニストの息子が、父親から基本のカードマジックの練習を強要され、自分の人生は別だと反発して始めたのが逆V字型に立てたカードをピラミッド風に積み上げるトランプタワー。最初は2段ですらも手こずったが、ついに10段目まで来て最後の2枚を積み上げたら完成という所で部屋のドアが荒々しく開けられ10段の塔がイリュージョンと化した

16. サービスの落とし穴
祖母からパソコンである会の案内書つくりを手伝ってと言われた孫が、パソコン用語を何も知らない祖母に苛立って代わりに作ろうとするが、買った時にサポートサービスに入っているのを利用しないままになっているので解約しようとして電話番号を探そうと祖母のスマホを見るがパスワードが分からない。それもサポートサービスに入っているというので解約しようとするが、「混みあっている」との機械音しか流れてこない。そんなオプション契約を高齢者に勧める社員は、結局サポート代だけを月々払い続けている事実も忘れてしまう、という可能性を考えないのだろうか

17. 誰がために貴方は進化しつづけるのか
(Windows?)テンが、勝手に更新プログラムを起動する。そのたびに無駄な時間を消費させられた挙句、時として「更新プログラムを構成できませんでした」と報告する
あなたの暴走と脅威に抗するために、あなたの自動更新を無効化する方法をネットにアップした。電源を入れなければあなたは立ち上がることすらできない

18. ヒデちゃんの当たり棒
3の頃、仲良しがアイスを食べ終わって当たり棒だった時、「こんなんで運を使っちゃった」と舌打ちしていたが、成人しても目の前の小さな幸運を軽んじ、自分にはもっと大きな幸運を授かる資格があると信じてやまない人を見るたびに昔を思い出す。自分だけはそこそこの人生を愛し、どんな小さな幸運も見逃すことなくしゃぶるように味わい、感謝を捧げてきた。古希に達した今年、宝くじで5億円が当たったのはそのお陰と固く信じている

19. 愛曽野椿子(あいぞのつばきこ)・四景
演歌一筋芸歴30年の愛曽野は、周囲からいろいろな持ち歌を応援していると言われながら、少しづつ題名を違って覚えられている。思い悩んだ末に事務所の社長に、「覚えやすい曲名こそヒット曲の必須条件だと作詞家に言って欲しい」と頼む

20. ハードボイルド作家に鼠は似合わない
小説だけでなく人間としてもハードボイルドたるべく日々励む作家の黒影巌が図書館で自著に見慣れないサインがあるのを発見。IwaOOに耳と尻尾が書き加えられて鼠を象っているのを見て驚愕。あちこちの図書館でも同じ偽のサインを見て、公式ツイッターでその旨公表したところ、無数のなりすまし情報が寄せられる。5分刻みにツイッターをチェックする黒影の孤独な戦いは、ある編集者から「原稿を書け」とのレスを最後にパタッと幕を下ろす

21. 世界一平凡な説教
日雇いの仲間にねずみ講的な話を持ち掛けたところ、中学の頃ぐれて補導された時に、「人間、汗なくして真の楽しみは得られない」という世界一平凡な説教を聞かされたことが、今でも時々蘇ってきて拭いきれない、といわれてそれ以上誘うのを諦めた

22. 羊たちの憂鬱
ひだまりの羊たちみたいにぬくぬくと生きていた大学時代でも、ちっぽけな不満はあって、その1つが友人たちの口癖。すぐに「いま思えば」と言って「いま」を等閑にする友や、「わたしなんか」と言って暗に「そんなことないよ」との言葉を要求する友。と思いながら自分の口癖の「なんか面白いこと無い」には友に指摘されるまで全く気付かずにいた

23. スモールトーク
美容院の客には2通りあって、美容師との会話を楽しみたいタイプと極力放っておいて欲しいタイプ。後者は本を読んでスモールトーク無用の意思表示をする。夢見心地のシャンプーに酔って美容師との会話に踏み出そうとした途端に、美容師の多くが考えなしに口にする常套句、「流し足りない所はありませんか?」を聞いて現実に引き戻されて会話を諦める。髪をゆすがれている本人になぜそんなことがわかるのか?

24. 支柱なき世界
子どもの教科書を見ていたら昔教えられたのと違うことがいっぱい出て来るのを食事中の夫に話しかけていたら、生返事で聞いていたので、「三角食べが体にいいなんて迷信に過ぎない。メタボ対策としては最初に野菜を食べたほうがいい」と言った途端に夫の手が止まって、「俺は世界がどうなったって、ばあちゃんの教えを信じる」と白目を剥いて一喝した

25. 日本語で話せます
日本に8年滞在して日本語を話せるが、頻繁にForeigner Huntingに遭う。外国人を見ると英会話をしたがる日本人がいて、その餌食になった外国人の事がFacebookで「英語が役に立った」とのコメントとともに晒されるのを見たら、私たちを気の毒がって下さい

26. さっさと忘れるしかないような1
仕事で世話になった男性にお礼をしようと食事に誘ったのに、現れた途端に一杯だけビールを飲んで、「彼女が出来たのでけじめとして貴女の気持ちには応えられない」と言い代金を置いて彼は立ち去る。感謝の気持ちを一方的な思い込みで踏みにじられたことに虚脱

27. タクシードライバー
女同士でタクシーに乗り、散々酔って職場での鬱憤を晴らしていた友達に、自分の正しいと思った道を進むべきだと言っていたら、タクシーを降りた途端真顔になって、「負けた。あの運転手、シートベルトをしていなかった」と言った時にはタクシーは走り去り、慇懃な運転手がどんな信条の下にどんな我が道を突き進んでいたのか、知る由もなかった

28. 満場一致が多すぎる
民主的会社経営を標榜する社長が、「満場一致で決定した」というと満足そうに頷き、挙手を躊躇う面々に対しては刺すような眼差しを向け、力づくで賛意を搾り取ろうとしているように見える。全員一致などは稀のことであれば、満場一致ほど民主主義から遠いものはないはずで、挙手に抗する勇気こそが真の民主主義を求め得る

29. エスカレーターに背を向けた男
通勤の群れが駅のエスカレーターに吸い込まれていくのを見て、いい年した男どもが僅か数十段の上りも厭うほど朝から疲れ切っているようで、絶対にエスカレーターは使わないと己に誓った男。60年前の事で、それ以来頑なに階段を上り続ける。米寿を過ぎた老人が杖を片手によれよれと階段を上る姿は傍目には奇異に映る。電車に乗り込んで席を譲られると素直に従う。階段以外の場では人の好意に甘える

30. 破局の理由は…
巨大財閥の令嬢の破談に大学内には激震が走る。相手は新鋭のプロゴルファー、交際1か月にしてお姫様から振ったという。最初のデートで完璧だった男の乗ってきた車のナンバーが4649だったと言われて学友は納得

31. あら、いつのまに?
お互いに結婚指輪をしないカップル。若い頃は25までに結婚しろとか言われて、周りに先駆けて結婚した女たちって、どこか得意気で、選ばれし女の自尊心を具現化したのが結婚指輪のように思え、女としての「上がり」マーク? だから仕事の方が面白かった私は34で結婚した時は指輪はどうでもよかった。最近若い子から結婚しているのに指輪をしないのはまだ女として売り込もうとしているからずるいと言われて、探したが見つからない。4か月後に離婚。指輪どころか夫のこともとっくに失っていたのに気づかされた

32. 絆について
議員秘書が選挙運動中の不倫が露見。相手が政敵の議員の奥方だったところから騒動に発展、謝罪をブログに載せる。世間は「やったか、やらないか」を追及するが、その場限りのセックスに人が言うほどの価値を見出さない。それ以上に価値のある他者との関係はこの世にごまんとある。せめて大事なもののために大事なものを失いたかった。人のプライベートをあること無いこと書き立てるのはいいが、私の名前に「三つ子のパパ」という枕詞は勘弁して欲しい。三つ子は関係ない

33. 最後の旅行
久しぶりの家族旅行で有馬へ。往きの車は和やかだったが食事では飲食に集中したい父とインスタグラムに集中する娘が衝突、土産物店では無駄遣いする母と止めに入った娘が衝突、翌朝は渋滞を避けようと朝早くから起きる父とゆっくり休もうという母娘が対立、険悪な雰囲気で無言のまま家に戻り、「家族旅行はこりごり」と言いながら、その夜の旅番組を見ながら父は、「湯布院もええなあ」とつぶやく

34. こっちの身
近所で評判の寿司屋に出かける。店構えも、店主も、価格設定もよし。握りの段になって、ネタごとに塩でとか塩レモンでとかいう。醤油の時は1,2滴でお願いしますといい、つけすぎるとその辺でストップとか声がかかる。それも高圧的でなくあくまで低姿勢で、最良の形で寿司を食べて欲しいという善意に溢れているのが厄介。醤油をつけそこなった物足りなさを抱えて帰路に着く。それでも何回か通ううちに店主と親しくなって、お好み焼き屋に誘った時、最後にソースをかけ青のりと鰹節を散らして、ハイッどうぞ!と言ったら寿司屋の店主が「マヨネーズは?」と聞くので、「ここはソースでお願いします」

35. 医療現場の溝
バリウムが苦手、毎年何とかならないかと思うが、医学の限界
検査室に①少量ずつ、②ゆっくりと少しずつと書いてあるのを見て、お茶の作法だなと覚悟して自己暗示をかけつつ、ちびりちびりとやり始めたのを見て、管理室から担当医の声がかかる。「ググっと一気に」。それでもゆっくりとやっていると、さらに「どうしました。ぐっと飲んじゃってください」と催促。1杯のバリウムも一期一会の出会い。軽んずるは茶の道に非ず。利休の心に非ず

36. 庇護者かく語りき
小国の領事館に勤務していた頃、日本人の集まりで、奥方の信頼を勝ち得ている得体の知れない怪しげな風体の男がいる。フリーのジャーナリストとか言うが、信頼を得ている源は彼の話術にあることに気付く。集まって何となく会話が始まらない時に口火を切って、いつも小さきもの、か弱きものを話題にして、自らをその庇護者として弱者を愛おしみ、守る存在とアピールしている。奥方から「あの男性はどのような方?」と聞かれた時には「厭な奴です」と答えている

37. 傘をさす男
どんな時でも傘を持って出る男、人の目を気にせず、毎日決まった地点に来ると、人の行く手を遮らないように遠慮がちに傘を開く。周囲は白い眼を剥き罵声を飛ばす中、傘は回り続ける

38. 電球を替えるのはあなた
トイレの電球が切れて2週間。何かというと「共働きだから」を付け加える妻に、他の場所の電球を替えていた夫は、今度ばかりは妻が己の思い違いを反省するまで電球マターに一切タッチしないと決める。我慢に我慢を重ねたある日、妻がトイレに立ったのでそっと後を付けると、手に懐中電灯を持っているので、「卑怯者!」と言ったら、「問題は後2,3日でトイレットペーパーが切れることよ」という。「電球と紙が切れるのとどちらの頻度が高いか、これまで誰が絶えず補充し続けてきたのかよく考えてみることね」と言った妻の声は勝者のそれだった




できない相談
2020.2.1. 朝日
(書評)『できない相談 piece of resistance』 森絵都〈著〉
 一話、また一話と機知に触れる
 私のスマホは更新プログラムが日々たまる一方だ。更新したら便利になるんだろうな。でもメールのチェックと電話、たまにニュースを見るだけなので、これで十分、よけいなお世話と放ったらかしている。
 近所のコンビニから「いらっしゃーい」という元気な声が聞こえないなと思ったら、店内にセルフレジのコーナーが出来ていた。昔はオーナーご夫婦とよく立ち話をしたものだ。今また店員さんまで……人手不足に文句は言えないものの、寂しい悲しい恨めしい。
 私たちは日々、小さな出来事に苛立ったり違和感を覚えたりして生きている。ハタから見れば小さくても、当事者にとっては大きなことで、絶対に許せない――本書のように「できない相談」だったりもする。
 居酒屋へ行くたびに下手な英語で話しかけられ、げんなりしている外国人や、満場一致なら民主主義だと信じて疑わない社長を取り巻くルーティン会議、勝手にパソコンが更新されてしまう憤り……
 一年C組のさくらちゃんは蝶の立場になって『少年の日の思い出』の感想文を書く。「主人公が、ちょうを捕まえるときのことを、『捕らえる喜びに息もつまりそうになり』とか、『微妙な喜びと、激しい欲望との入り交じった気持ち』とか書いているのを読んで、へんたいだと思いました」
 象は自分を見て泣くおばはんにうんざりしている。「わしはウッキーや。はな子とまるきしキャラちゃうねん。はな子の悲劇おっかぶせて泣かんといて」
 角度を変えれば見えないものが見えてくる。そんなこんなの、愉快でシニカルで、だれもが「あるある」とうなずける38のショートストーリーが本書にはつまっている。しかもどれもが機知にあふれ、工夫が凝らされていて、美味(おい)しいスナック菓子のようにひとつまたひとつと後をひいて止まらない。軽妙な話術のその裏に、著者の鋭い洞察眼が光っている。
 評・諸田玲子(作家)
    *
 『できない相談 piece of resistance』 森絵都〈著〉 筑摩書房 1760
    *
 もり・えと 68年生まれ。『風に舞いあがるビニールシート』で直木賞。『つきのふね』『みかづき』など。


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