無礼語辞典 関根健一 2024.1.15.
2024.1.15. 無礼語辞典
著者 関根健一 1957年生まれ。同志社大法、立教大文卒。日本新聞協会用語専門委員。元読売新聞東京本社編集委員。元文化審議会国語分科会委員。大東文化大非常勤講師
画 いのうえさきこ 漫画家。『問題な日本語』シリーズでは、小学生から90代まで幅広い層の人気を集める
編者 大修館書店編集部 1918年(大正7年)9月10日、鈴木一平によって設立。社名の由来は、鈴木が修業していた修学堂書店と、そこの主人辻本末吉がかつて勤めた大倉書店の出版方針を参考とすべく、双方の頭文字から取ったという。
教科書[編集]
高等学校向け検定教科書を4教科(保健体育・英語・家庭・国語)発行している。
その他の主な発行書籍[編集]
漢文や言語学関係に強く、月刊『言語』は、言語学に関する専門誌として、また月刊『しにか』は、東アジア文化圏の歴史、習俗、文化を考える雑誌として多くの論文を掲載していた(『しにか』は2004年3月号より休刊。『言語』は2010年1月号より休刊)。
辞典分野では諸橋轍次編著の『大漢和辞典』で古くから知られ、『英語動詞句活用辞典』『前置詞中心英語表現辞典』など実用性を目指した英文法、語法関係の辞典を刊行している。1957年(昭和32年)には菊池寛賞を受賞。
英和辞典では『スタンダード英和辞典』の刊行で知られた。現在[いつ?]は『ジーニアス英和大辞典』、普及版の『ジーニアス英和辞典』を刊行している。英語以外の言語(フランス語)でも評価の高い辞書を送り続けている。国語辞典においても『明鏡国語辞典』があり、ここからベストセラー『問題な日本語』が生まれた。
教育関係の雑誌などでも知られ、スポーツ関連の専門書(水泳指導教本、ゴルフ指導教本、ソフトテニス指導教本、バスケットボール指導教本など)も刊行している。
創業家[編集]
大修館書店の創業者一族には、日本銀行理事と衆議院議員を務めたエコノミストの鈴木淑夫や、中央大学学長を務めたフランス文学者の鈴木康司がいる。
不祥事[編集]
大修館書店の英語の教科書を採択した5都府県の高校14校に対し、同社が英語の副教材を数十冊から200冊に亘り無償提供していたことが、2016年(平成28年)6月に判明した。鈴木一行社長はルール違反を認めて謝罪し、業界団体である教科書協会の会長を辞任する意向を示した
発行日 2023.9.1. 初版第1刷
発行所 大修館書店
はじめに
無礼な言い方には挫けそうな気持ちを奮い立たせる力があるが、向ける方向を間違えたり、マイナスのニュアンスを意識しないで使ったりすると、相手を傷つけてしまう
その語自体は問題なくても、組み合わせる言葉や文脈によっては配慮を欠いた表現となる
l 相変わらず――皮肉/(言いかえ)なお、やはり
l 愛想――揶揄/
l 開いた口が塞がらない――不快/(言いかえ)息を吞む、舌を巻く、感に堪えない
l 煽る――非難/促す、働きかける
l 明るみに出る――悪事/明らかになる、公表、公開
l 灰汁が強い――揶揄/奇想天外、斬新、ユニーク
l 挙げ句――非難/末
l 上げる――尊大/送る、進呈
l 朝っぱら――非難/朝早く、早朝
l あざとい――不快/愛くるしい、いじらしい、可愛い
l 漁る――不快
l 足を洗う――悪事/引退、辞職、退く
l 味を占める――悪事/意に適う、気に入る、満足する
l 値する――評価(目上に対しては失礼、懲罰には可)
l 与える――尊大(上の者から下の者へ授ける行為)
l 当たり年――逆用(事故や災害に使うのは不適切)
l 後を絶たない――反発(歓迎する場合は不適切)/間断なく、次々、引きも切らない
l 貴方――上下(もともとは対等または目上の相手への敬語)/貴下、貴殿
l あの人――揶揄(あちら、あの方より敬意が低い)/あちら、あの方
l 剰(あまつさ)え――非難(悪いことが重なるときに使う)/おまけに、さらに
l 甘ったるい――不快/甘みがある
l 有り余る――非難(多いことをマイナスに捉えた表現)/多い、枚挙に暇がない、夥しい
l 有様(ありさま)――非難/光景、雰囲気、様子
l ありふれる――軽視(平凡なことをいくらでも代替が利くと捉えると無礼に)
l あわや――逆用(そうなってほしくないという気持ちが込められた言葉)/あと少し
l 安易――軽視/簡潔、シンプル
l 安価――反発(価値の低いことをいう場合)
l 案外――臆測(予想と違うさまを言うので、予想を上回った時に使うと、事前の評価が低かった事になり、失礼にもなる)
l 安閑――軽視/安楽、穏やか、平穏
l 安住――非難/充足、満足
l 安直――軽視/簡潔、シンプル
l 案の定――臆測
l いい意味で――揶揄(そもそも失礼な意味を持つ言葉を、褒め言葉と断って使う時の言い方)
l いい気――揶揄(他人について使うのは失礼)
l いい薬――揶揄
l 好(い)い所――皮肉
l いい年をして――年齢
l 言い触らす――揶揄/周知、広める
l 言うに事欠いて――非難
l 意外――臆測
l いかがか、いかがなものか――皮肉
l 遺憾――保身/お詫び、深謝、陳謝
l 諫める――上下(目上の人の過ちなどを指摘する言葉)/戒める、注意する、指摘する
l 致す――敬語(自分の好意に使う丁重語)/お~くださる、なさる
l 頂く――敬語(「もらう」の謙譲語)/(休みを)とる
l 一(いち)――軽視(自分のことをいうと謙遜だが、他人のことをいうと失礼)/ある
l 一応――曖昧
l 一理――反発/仰ることはごもっとも
l 一介――軽視(取るに足りないの意、他人を指して言うのは失礼)/ある
l 一巻の終わり――不吉(死ぬこと)/おつもり、完結、けり
l 一緒――上下(「ご一緒する」は失礼には当たらない)/同行
l 一石を投ずる――非難(批判的なニュアンスの言葉)/追い風になる、弾みをつける
l 未だに――皮肉
l 芋づる式――悪事(善意の広がりを表すのは違和感がある)/次々
l 嫌に――揶揄(裏に何かあるのではといったマイナスのニュアンス)
l 入れ知恵――悪事/助言、提案
l 引導を渡す――不吉/継ぐ
l 隠蔽――悪事
l うざい――粗野(品格に欠ける言葉)
l 薄ら笑い――不快/笑顔、微笑み
l うっかり――保身(それだけでは詫びにならない)
l 上手い――評価(目上の人を評価することは失礼)
l 馬が合う――上下(自分と相手を同等に置くニュアンスがある)
l うるさい――不快
l 上辺(うわべ)――不快
l えっちらおっちら――揶揄
l 悦に入る――揶揄
l 偉い――評価(目上に向かって言うのは失礼)
l お生憎様――皮肉
l 横行――悪事/充実、浸透、普及
l お偉方――皮肉
l 大物――皮肉
l お母さん――軽視(初対面の年配者に対して使われるが、違和感や不快感を抱かれる)
l お陰――皮肉
l 臆面もなく――非難/臆することなく
l お定まり――皮肉(旧態依然というニュアンス)
l 教える――尊大
l 推して知るべし――軽視
l お(ご)~する――敬語(自分側の動作について使う謙譲表現、他人の動作の尊敬表現としていうのは誤り)
l お世話様――上下(単独で使うと、軽い気持ちが表に出て失礼)
l 恐れ――反発/可能性、予想
l 恐れ入る――皮肉(余りのひどさにあきれるの意味合いでも使われる)
l おっとり――軽視(呆れた気持ちが含まれる場合もある)
l お手軽――軽視/簡潔、シンプル
l お手並み拝見――軽視(相手を見下して軽んじるニュアンスが伴う)
l お父さん――軽視
l 男――悪事/男性
l 同じ穴の狢――悪事(ふつう、良くないこと、後ろめたいことに使う)
l 鬼の霍乱――比喩
l 十八番――揶揄
l 夥しい――非難/多い、多数、豊富、莫大
l お前――粗野
l おめおめ――揶揄
l 思いの外(ほか)――臆測(当初の期待値が低かった場合は失礼)
l 思う――曖昧
l おもしろい――逆用(話題によっては不謹慎と捉えられる)
l 温床――非難
l 女――悪事
l 顔役――悪事
l 佳境――逆用(良い、美しい場合に使う、困難や過酷さを伴う場合に使うのは不適切)
l 各位――敬語(本来が敬語)/皆様、諸氏
l 画策――悪事/意向、考える、構想、心積もり
l 矍鑠――年齢/元気、健康、溌溂
l 愕然――不快/息を呑む、驚嘆、仰天、感に堪えない
l 過去がある――悪事
l 賢い――評価(頭がいいという評価であり、評価は上から下に対して行うもの)/博識
l がたがた――不快(不平不満をいうさま、騒々しいと捉える)
l 片棒を担ぐ――悪事/賛助、支援
l 価値――評価(評価することは相手を下に見ること)
l がっちり――非難(抜け目ない様子、特に勘定高いこと)
l がっぽり――揶揄
l かなあ――皮肉(不審や疑念を交えた詠嘆の表現で、反語的なニュアンス)
l 兼ねない――反発(良くない事態になるのを気にする気持ちで言う)/可能性
l 華美――不快/鮮やか、華麗、華やか
l かぶれる――非難/影響を受ける
l かまける――非難/熱中、夢中、精魂を傾ける
l かも――曖昧(かもしれないを省略した、くだけた言い方)
l 鴨が葱を背負って来る――比喩/好都合、絶好、願ったり叶ったり、渡りに船
l かも知れない――曖昧
l 可もなく不可もなし(沈香(じんこう)もたかず屁もひらず)――軽視
l 辛くも――逆用(最悪の結果を免れた時に使うので、回避できなかった場合は不適切)
l 軽い――軽視(プラスとマイナスの両評価がある)
l 枯れ木も山の賑わい――比喩
l 可愛い――軽視(庇護する側の優越感が潜む)
l 可哀相――軽視(相手を見下すとも受け取られる)
l 変わっている――揶揄/奇想天外、斬新、大胆
l 変わり果てる――非難(マイナスの評価、悪い状態に変わった事を慨嘆する気持ち)
l 雁首を揃える――粗野(品位に欠ける)/全員、揃う
l 感心――評価(目上の人に向かって使うのは失礼)/感動、脱帽、敬服
l 感動を与える――尊大
l 元来――非難
l 記憶にない――保身
l 気位――不快/気品、品格
l 奇跡――軽視
l 気取る――揶揄
l 気の毒――軽視(所詮は人ごとと突き放されたかのニュアンスで受け止められる恐れ)
l 奇抜――揶揄(良識に反するといったニュアンスが伴う)/斬新、大胆
l 仰々しい――非難(呆れる気持ちで使われる)/厳か
l 玉石混交――軽視
l きらいがある――反発(好ましくない気がかりなことについて使われる)
l ぎらぎら――不快
l 奇を衒う――揶揄/斬新、大胆
l 釘を刺す――上下(目上には使いにくい)/声を強める、念を押す
l 草葉の陰――不吉
l 癖が強い――揶揄/斬新、大胆
l 癖に――軽視
l 下さい――敬語(一方的に要望する意が強く出る場合がある)
l 愚直――揶揄/一途、直向き
l 屈指――逆用(悪いことには使わない)
l くどくど――不快(能力のなさを侮蔑する気持ちの表れ)
l 雲行き――非難(事態が悪くなるという予想が伴う)/風向き、形勢、動向
l 苦労人――揶揄(遅咲きの人というニュアンスで使うのは失礼)
l 企てる――悪事/企画、構想
l 計算高い――非難(けち臭いという非難)/行き届く、そつがない、綿密
l 恵送-敬語(送られた側が送り主を高めて言う語、自分側が送ることを言うのは誤り)
l 恵贈――敬語(同上)
l 毛が生えたような――揶揄(自分の物を謙遜して使う表現、相手の物には言わない)
l 激変――非難(変わった後の状態をマイナスと捉えて言う事が多い)
l 下種の勘繰り――軽視(見下した言い方)
l 結構――臆測(さほど期待していなかった気持ちが隠れていることがある)
l 結託――悪事/協同、タイアップ、提携
l 懸念――反発(そうなったら困るという不安な気持ちを表す)
l 原因――非難(ネガティヴな結果をもたらした事柄を探る場合に言うことが多い)/決め手、要因、訳
l 元気を与える――尊大
l 検討に値する――評価(上からものをいうニュアンス)
l ご挨拶――揶揄(呆れたり、からかったりするときにも使われる)
l 光栄――臆測(自分が思ったり伝聞ならいいが、相手に対して言うのは、本人にしか分かるはずのない気持ちを勝手に推測して言うことになるので失礼)
l 豪傑――皮肉(からかいの気持ちを含むことも)
l 拘泥――非難(融通が利かないといったマイナスの意味合いで使われる)
l ご苦労――皮肉(皮肉や嘲りのニュアンスで使われることがある)
l ご苦労様――上下(ねぎらいの気持ちを込めていう言葉。目上の人に言う場合は「お世話になりました」など感謝の意を含む言い方が自然)
l 心を入れ替える――悪事(前非を悔いること)/気持ちを入れ替える、心機一転
l 小細工――揶揄
l 小賢しい――軽視
l ご愁傷様――皮肉(不運にあった人をからかっていうことがある)
l 御仁――皮肉(本来は他人の敬称、からかいや皮肉の気持ちを込めて使うことが多い)
l ご(お)~する――敬語(自分側の動作についていう謙譲表現なので、尊敬表現として他人の動作についていうのは誤り)
l 個性的――揶揄(オンリーワンの価値を認めて言う褒め言葉が本来)
l こそこそ――非難/非公式、密か、忍びやか
l ご大層――皮肉
l 拘る――非難(本来はつまらないことに心がとらわれて必要以上に気を使うことなので、プラスの意味で使うのは比較的新しい用法)/追い求める、気を使う、凝る
l ごちゃごちゃ――不快
l ごてごて――不快
l ご満悦――皮肉(「ご」が付くと皮肉やからかいのニュアンス)
l ご立派――皮肉(同上)
l ご老体――年齢(老人の敬称だが、使い方によってはからかいや皮肉にも)
l 転んでもただでは起きない――揶揄(前向きの精神を称えて使う例も増えている)/気骨、不屈
l 魂胆――悪事(良いことには使わない)/意向、思惑、企図、構想
l 策略――悪事(良識とルールに則った計画には使わない)
l 差し上げる――尊大(当然すべきことだったりすると違和感)/送る、進呈
l 差し金――反発/指示、司令
l 差し支えない――軽視(消極的な許可・許容を指すので、使い方によっては失礼にも)
l 差し出がましい――尊大(自分の依頼や要望を述べる前置きとして使うのは誤用)/恐れ入る、恐縮、不躾
l さすが――評価(単なる社交辞令で使うと空疎に響く)/頭が下がる、脱帽、敬服
l させて頂く――敬語(相手の許可を得て行い、そのことで自分が利益・恩恵を受ける場合に使う。許可する相手がいなかったり特定されない場合は慇懃無礼で不適切)
l 刷新――非難(弊害を除去する意があるので、単に新しくする場合には誤解を生む)
l される――敬語(謙譲の「お~する」に尊敬の「れる」を続けた「お~される」は誤り)
l 慙愧に堪えない――非難(自分の行為が堪えられないほど恥ずかしいことを言うもので、他人の行為には言わない)・沈痛、痛恨、無念
l 参考――軽視(物事を決めたりするうえで、それを中心に据えるわけではない)
l 残念――揶揄(婉曲な全否定という趣もあるので要注意)
l (あれ/これ)しき――軽視(「たかが~くらい」と程度が低いことを表す、軽んじる気持)
l 忸怩――揶揄(両語とも恥じる意、自らの行いを反省して深く恥じ入る場合に使う。悔しさや思い通りにならない気持ちを表すものではない)/心残り、未練、無念
l しこたま――非難(数量が多いのを表す俗語、不正のニュアンスが含まれることも)/大量、多大、莫大
l 事態—非難(何らかの対処が必要な、平穏無事とはいかない状態をいうことが多い)/状況、情勢、様子
l 強(したた)か――揶揄(手抜かりなく確かだ、屈強だというのが本来の意)/打たれ強い
l 自任――皮肉(能力や資質がその任務・地位に相応しいと誇ること、本人がそう思い込んでいるという意。客観的評価と異なる場合は皮肉のニュアンス)/矜持、自負
l しぶとい――揶揄(強情で、執念深いことに閉口する場合にも使う)/打たれ強い、タフ
l 死亡――露骨(客観的に述べる文章で使われる)/死去、逝去、他界
l 仕舞う――非難(「~てしまう」で望ましくない結果が実現したときに使う。「ちゃう」)
l 始末――非難(良くない状態についていうことが多い)/結果、決着
l 地味に――揶揄(良い意味でも悪い意味でも使われる)
l しめやか――不吉(悲しみに心が沈む様子を表す)/厳か、粛々
l しゃあしゃあ――非難(恥じることなく平気でいる様子)/落ち着く、泰然
l 若輩――年齢(他人について使うと軽蔑の気持ちを表す)
l じゃないか――非難(確認や同意・共感を求める時はいいが、注意するときは非難にも)
l しゃんしゃん――皮肉(からかうニュアンスにも)/円満、穏便
l 十人並み――軽視(褒めてはいない)
l 賞賛に値する――評価/感動男、感服、心を動かされる
l 上手――評価(目上には使わない)
l 正体――不快(他人には知られたくない理由・事情があるのではないかというニュアンスを伴って使われる)
l 承知――曖昧(対処を求められたときの答えとしては、期待をはぐらかされたように受け止められる可能性も)
l 所業――悪事(好ましくない行い、糾弾の対象になる行為について言うことが多い)/行い、言動、振る舞い
l 如才ない――皮肉(「如才」は物事をぞんざいにする事。半ば称賛、半ば皮肉)
l 所詮――軽視(望ましい訳ではないが、最後にはそこに行き着くんだなあ、と結論付けるときに使われる)
l 助長――非難(好ましくない結果を招いたしまう場合に使われることが多い)/協力
l 退ける――上下(上位が下位の挑戦をはねのけるような場合に使うのが一般的)/勝利
l 尻目(にかける)――非難(無視する態度)
l 知る人ぞ知る――軽視(客観的に見て有名だったり、有名と思っている相手には失礼)
l しれっと――非難(遠慮や恥じらいもないと批判する気持ちを含む)/冷静、泰然
l ジンクス――不吉(本来は不吉な、縁起の悪いものを指す)/縁起、験(げん)
l 甚大――非難(ふつう好ましくないことについて使われる)/絶大、莫大
l 人畜無害――軽視(平凡、つまらないと切り捨てる言い方)/純真、善良、無垢、無邪気
l 随分――非難
l 末恐ろしい――皮肉(プラスにもマイナスにも使われる)
l 過ぎない――軽視(それ以上のものではないと突き放すときに使われる)
l 過ぎる――非難(本来は、普通の程度を越えた様子をマイナス評価して言うもの)
l ずくめ――非難(「だらけ」と違い、好ましい場合も使うが、変化に乏しい印象も感じられる)/オンパレード、三昧、ばかり
l ずけずけ――非難(周囲への気遣いのなさなど、マイナスの意が勝った言い方)
l 凄い――非難(プラスにもマイナスにも評価)/群を抜く、秀逸、卓抜、比類ない
l 図太い――揶揄
l 済みません――曖昧(相手の不利益が自分の利益に繋がるような場合、不利益を被らせたことを謝罪する意味で使われるが、「お買いあげていただいて、済みません」では、相手に損をさせてしまったという謝罪の意と受け止められかねない)
l ずるずる――不快(好ましくない状態を続ける)
l 寸志――敬語(送る側の謙遜の気持ちを表す丁重語)/厚志、心遣い
l 所為(せい)――非難(マイナスの意味で使われることが多い)/お陰
l せいぜい――軽視(励ます言葉としても使われるが、結果についてあまり期待は出来ないという気持ちを含む)
l 聖地――比喩
l 性癖――非難(マイナスの側面から捉えて使われる)
l せっかく――尊大(相手に共感されないと、押しつけがましく聞こえる)
l ~せて頂く――敬語
l 遭遇――不快(好ましくない出会いについて使うことが多い)/邂逅、出会い、巡り合い
l 増長――不快(良くない方向に向かって次第に甚だしくなること)/高じる、募る
l 想定外――保身(責任逃れの意図ありと受け止められかねない)
l その人――粗野/そちら、その方(かた)
l 染まる――非難
l そもそも――非難(原点に戻って考えてみるの意。それまでの努力を蔑ろにするかのようなニュアンスで受け止められる場合がある)
l それなり――臆測(期待していた程度には達していると評価する反面、それ以上のものではないと突き放す気持ちが含まれる場合がある)
l それ程でもない――軽視
l ぞろぞろ――揶揄
l 尊敬に値する――評価/頭が下がる、見惚れる、敬服
l (なり)たい――尊大(相手の気持ちに踏み込み過ぎ)
l 大器晩成――軽視
l 大した(もの)――評価/感動、感服、心を動かされる
l 大丈夫――曖昧(相手の勧誘などを拒否するときに使われるが、改まった場面では相応しくない)
l 帯同――上下(上の者が下の者を連れていく意)/ご一緒する、同行
l たいと思う――曖昧(気落ちの表明だけで、必ずしも実行は伴わないと受け取られる)
l 大変なこと――非難(よくない意味で使われる場合が多い)
l 高が――軽視
l 高々――軽視
l 妥協――軽視(不本意ながら筋を曲げるというニュアンスがある)/歩み寄り、折り合い
l 逞しい――揶揄/打たれ強い、タフ、気骨、屈強、不退転
l 企む――悪事(よくないこと、専ら自分側に利をもたらすことについて言う)/意向
l 打算的――非難(能力を評価する場合には不適切)
l 窘(たしな)める――上下/諫める、諫(かん)言、指摘
l 只ならぬ――非難(普通ではない意だが、それを良しとする価値観からすれば、それを恐れたり警戒したりする気持ちを表すことになる)/驚異的、瞠目、非凡、比類ない
l 立ち回る――非難/応対、行動、接する
l だって/だと――非難(「偽物と知らなかっただって?」のように、相手の言葉を直接引用するときに用いる語。それが不適切で、承服しがたいという気持ちを込める)
l 立て――逆用(新たに作り出されたばかりの意だが、「落選したて」のようにマイナスの事実について使うのは違和感)/早々、直後、(した)ばかリ、間もなく
l 頼もしい――軽視(評価するニュアンスがあり、目上の人に使うのは相応しくない)
l 多分――曖昧(口頭語で砕けた語感があり、改まった場面にはそぐわない)
l 屯(たむろ)する――非難(マイナスのイメージを伴って使われることが多い)/集まる
l だらけ――非難(よくないこと/ものが沢山ある、沢山ある状態がよくないことの意)
l 戯言(たわごと)――軽視
l たんまり――揶揄(口頭語的で品位に欠ける)
l 力業(わざ)――非難(正攻法では難しいことを強引にやるような印象を与えかねない)/腕前、技量、手並み
l 血道を上げる――非難(分別を失うほど熱中すること)/熱中、心血を注ぐ
l ちゃう――非難(「しまう」の砕けた言い方)
l 注目に値する――評価(上から評価を下すニュアンス)/秀逸、注目する
l 鎮座――皮肉(からかう気持ち)/いる、設置
l 珍事――揶揄(苦笑を誘ったりするような場合にも使う)/意外なこと、珍しいこと
l 陳腐――軽視
l つい――保身(責任逃れととられかねない)
l 序でに――軽視(あることをする機会を利用して別のことをする意で、別のことは付随的なものと軽く扱う気持ちを含む)
l 月並み――軽視
l 伝える――敬語(「お~する」参照)
l 爪痕――不快(よくない意味で捉えられる恐れがある)/印象、影響、存在感、手柄
l 爪に火をともす――揶揄(元来、けちけちしているのをからかった言い方。褒め言葉には使わない方がいい)/慎ましい
l 鶴の一声――揶揄(横暴さや独断専行ぶりをイメージさせる場合も)
l 手合い――軽視(同じ類の人々/物の意。多少の軽視を込めて使う)/仲間、方々
l でいい――軽視(最善ではない、二番手のものをいう)
l 体たらく――非難(好ましくない状態について、みっともないという気持ちが籠る)
l 適当――軽視(相反する意味を持つ語)/適切、格好、最適、理想的
l 出来る――軽視(能力を量るような言い方は特に目上の人に対しては失礼)/なさる
l 手口――悪事/仕方、手段
l ですとか――敬語(同類の物事を並べ、それだけには限らないという含みを持たせたいときに使う。比較的砕けた言い方なので、丁寧語「です」とは馴染まず、くどい印象を与える)/など
l でも――軽視(あくまで1つの選択肢。やむを得ずやるといった侮蔑的ニュアンスも)
l 手を出す――悪事(やらなくてもいいものに関わるといったニュアンスも)/試みる
l 薹(とう)が立つ――年齢(「薹」はアブラナなどの花茎。盛りを過ぎていることを喩える)
l とか――曖昧(その情報を軽く扱うニュアンス)
l 度外視――軽視(問題にしないこと、関係ないものとして無視すること)
l と来たら――非難(非難、不満や呆れるニュアンスを込めて使う)
l どぎつい――不快(印象の強烈さをマイナスに評価していう言葉)/鮮やか、華麗、豪華
l 毒気――揶揄(本来マイナスの意味合いの言葉)/奇想天外、斬新
l 独断――非難(決定内容を批判する意味で使われることが多い)
l 毒にも薬にもならない――軽視
l 特筆――尊大(少々上から見たニュアンスが含まれる)
l 年甲斐もない――年齢(愚かなことをするのを嘲る気持ちで言う)
l 年に似合わぬ――年齢(プラスに評価して言う)
l 年の功――年齢(褒め言葉だが、もう若くはないと暗に言いたいのではないかと受け止められることもある)
l どちら様――露骨(相手を直接指す言い方なので失礼な印象)
l どっちもどっち――軽視/甲乙付け難い、伯仲
l 突飛――揶揄(どちらかというと受け入れがたい気持ちが勝るときに使われる)/斬新
l ともかく――揶揄(ある事柄をひとまず置いて、関連するほかの事柄を話題に持ち出すときの言い方)
l 伴う――上下(伝れて行く相手を下に見るニュアンスが含まれる)/ご一緒する
l 取り澄ます――揶揄(格好をつけて、自分とは関係のないような態度をとる)/粋、上品
l 鳥肌が立つ――不快(本来は、寒さや恐怖を感じた時に言う)
l とんでもない――非難(程度や常識を超えていること。多くはマイナスに評価して言う)/途轍もない、途方もない
l 鳶が鷹を生む――比喩(鳶は平凡な親)
l 長生き――露骨(暗に寿命や死を連想させる)
l なかなか――臆測(予想を上回っているという気持ちを表すので、裏を返せば、それほど期待していなかったと言う事になる)
l 長々――非難(少しうんざりする気持ちが潜む)/長時間、長丁場
l 泣き崩れる――反発(心の平静を失う様子を言うので、感動や感激の場面には相応しくない)/涙が溢れる、涙する
l なまじっか――非難(中途半端にやったせいで、よくない結果を招いた場合に使う)
l 生ぬるい――不快(いい加減で厳しさに欠ける様子)
l 並――軽視
l なら――非難(「上司も上司なら部下も部下だ」のように、どちらも否定)
l なるべく――臆測(大きな負担がかからない範囲での意)
l なるほど――軽視(相手を見下した印象を与える場合がある)
l 煮え湯を飲まされる――不快(相手裏切り者と見做すほど、強い表現)/一敗地に塗れる
l 臭い――不快(マイナスのニュアンス。「匂い」ならプラスの意味合いにも)
l 荷が重い――軽視/手数、負担、面倒、煩わせる
l 賑やかし――軽視(場を賑やかにするだけの役目ということ)
l 似たり寄ったり――軽視/甲乙付け難い
l にでも――軽視(「でも」参照)
l にもかかわらず――軽視(そのことと関係なく、そうであってもの意)
l にやにや――不快/にこにこ、にこやか
l 人間――軽視(自分について言えば卑下するニュアンスだが、他人を指して言うと侮る言い方に)/人(ひと)
l にんまり――不快
l 抜け目ない――非難(褒め言葉には使えない)/周到、そつがない、抜かりない
l 沼――揶揄(趣味などに熱中してのめり込むたとえ)
l 塗りたくる――不快
l ぬるま湯――軽視(緊張のない生活の喩として、戒める気持ちで使われる)
l ねちねち――不快
l 宣(のたま)う――皮肉(「いう」の尊敬語だが、からかいの気持ちで使われることが多い)
l のに――軽視(「癖に」より非難の意味合いは少なく、褒め言葉としても使われる)
l 野放図――反発(マイナス面から捉えて使われる)
l のほほんと――軽視(歯がゆい、腹立たしい気持ちが込められる)
l のんき――軽視/穏やか、安らか、悠々自適
l は――軽視(「性格はいい」のように、強調されるのは言外の部分)
l 場当たり――非難(批判的な意味で使われる)
l 掃いて捨てるほど――非難/枚挙に暇がない
l はしる――非難(急場をしのごうとするのを批判的に見るニュアンス)
l ばたばた――軽視/忙しい、多用
l 鉢合わせ――不快(できれば会いたくなかったという気持ちを含む)/邂逅、巡り合い
l 発覚――悪事(吉事に使うのは誤り、本人に責任のない病気などに使うのも不適切)
l 発生――反発(好ましくないことに多く使われる、人間について用いるのは不適切)
l 派手――不快/鮮やか、豪華
l 甚だしい――非難(望ましくない事態について使うことが多い)/群を抜く、秀逸、出色
l 蔓延(はびこ)る――非難(好ましくないものの拡散)/充実、流行る、一世を風靡
l 嵌る――揶揄/心を奪われる、熱中、魅了
l 馬齢を重ねる――年齢(自分の年齢を謙遜して言う語)
l 反響――逆用(批判、非難が込められている場合は不自然さを感じることがある)/影響
l 反則――非難(評価基準を外れている素晴らしいと感じる一方、卑怯だとの非難も)
l 晩年――不吉(生きているうちに使うのは失礼)
l 判明――反発(身近な話題について用いると大げさ)/明らかになる、公表、分かる
l 氾濫――非難(好ましくないものが大量に出回ること)/充実、流行る、普及
l 引き連れる――上下/ご一緒する、同行
l 膝詰め――反発(決着をつけるために論じ合うことで、打ち解けて話すことではない)/膝突き合わす、膝を交える
l 顰に倣う――揶揄(本来、良し悪しを考えずに人の真似をする意。謙遜していう言葉だが、あざけりのニュアンスを含む。他人に対し第三者を見習えというのも失礼)
l 暇(ひま)――軽視(砕けた話し言葉)/時間がある、手隙(すき)
l 微妙――軽視(マイナスの意味で使われることが増えてきた)
l 評価に値する――評価/感動、見惚れる
l 氷山の一角――悪事/一端、片鱗、一握り
l 吹聴――揶揄/周知、広める
l 風潮――非難(好ましくない傾向を指すことが多い)/傾向、時勢
l 風評――非難(よくない噂を言う)/下馬評、世評
l 複数――軽視(「複数でご来店下さい」のように敬語表現の中で使うのは相応しくない)
l 不肖――軽視(謙遜語。他人を指して使うのは失礼)
l 風情――軽視(自分の場合は謙遜語、他人について使うと見下し卑しめる意味合い)
l 札付き――悪事(正札自体は悪いものではないが、たとえとして使うときは多く悪評を表す)/お墨付き、極め付き
l 普通――軽視
l 普通に――軽視(大いに褒めていることにはならないので要注意)
l 筆が滑る――非難/筆を走らせる
l 無難――軽視
l 不本意――反発(自分が望んだ結果にならなかったことを悔しく思う気持ちで使うので、その行為が自分の意にそぐわないからといって「不本意」というのは、相手をなじるニュアンスになる)
l 踏み台――軽視/足掛かり
l 振(ぶ)る――揶揄(それらしく振舞う意を表すが、それがあまりよい印象を受けない場合に使う)/びる(「大人びる」)、らしい
l 古臭い――軽視/懐かしい、古式ゆかしい
l ふわっと――非難(プラスとマイナスの両方の意味を持つ新語)
l 平然――非難/落ち着く、冷静、泰然
l 平凡――軽視(ネガティブなニュアンスで使われることも)
l 下手な鉄砲も数撃てば当たる――軽視(「下手な」という言葉自体が失礼)
l 別に――反発(相手の質問自体を拒絶)
l へらへら――不快/にこにこ
l ぺらぺら――揶揄(褒め言葉でもあるが、マイナス面から捉える言い方でもある)
l 変――揶揄(普通と異なるだけでなく、マイナスの意を含む)/斬新、大胆
l ほいほい――軽視/気持ちよく、快く
l ほくそ笑む――揶揄
l 本当――反発(間投詞的に使う)
l 参る――敬語(自分が「行く」「来る」ことを言う丁重語、相手の行為には使わない)
l 前のめり――非難(新しい用法なので、受け止め方次第で誤解が生まれる恐れがある)
l 待ち構える――非難(「構える」に意味の重点があり、ものものしい語感)/待機
l までに――軽視(「ほんの~として」の意。「参考」参照)
l 塗(まみ)れ――不快/オンパレード、三昧、勢ぞろい、尽(づ)くし
l 万一 ――反発(好ましくない事態を想定。実現してほしいことに使うのは不適切)
l 蔓延――非難/充実、流行る、一世を風靡
l 漫然――軽視/穏やか、悠々自適
l 水を差す――非難(邪魔をすることで、プラスの意味で使うのは誤り)/食い止める
l 見てくれ――粗野/外観、体裁、見た目
l 見果てぬ夢――揶揄(実現しないことのたとえ)
l 見守る――軽視(庇護する立場からの優越的な視線が感じられることもある)
l 妙に――揶揄(普通とは違うさまだが、理由がよく分からず訝る気持ちが含まれる)/大変、とても、非常
l 報い――非難(プラス・マイナス両方あったが、現在は悪い行為の結果を表すのが多い)
l 無邪気――皮肉(深い思慮に欠けるというマイナス面から捉え、皮肉を込めて使う)
l 胸騒ぎ――反発(よくないことが起こりそうな予感で胸がドキドキすること)/心躍る
l 群がる――非難(秩序なく集まるのを怪しむ気持ちから使われることが多い)/集まる
l 名所――逆用(「自殺の名所」のような使い方は不適切)
l 名誉――臆測(他者が決めつけるのは違和感。「光栄」参照)
l めかし込む――揶揄(からかいの気持ちを含む)
l 目を疑う――不快(期待が外れた驚きで、感動した気持ちを表すには馴染まない)/息を呑む、舌を巻く、感に堪えない
l 申される――敬語(他人に対する尊敬の意を表す用法がある。丁寧語+尊敬語は誤用と感じる人も)/言われる、仰る
l 申し上げる――敬語(「言う」の謙譲語)/言う、伝える
l 申し出る――敬語(相手に「言う」ことを促す尊敬表現もある)
l 目論む――悪事/意向、思惑、構想
l もしもし――敬語(「申し申し」の転。電話で名乗るときの敬語で、失礼ではない)
l 者――軽視(自分の側の人間を指すときに使う)/人、方(かた)
l 物の数――軽視
l もろに――非難(望ましくない結果を生じるなど、マイナスの意味合い)/全面的、直接
l 問題――不快(厄介な事柄を指す使い方もあるので、過ちや欠点があるかのように誤解される恐れがある)/懸案、当該、話題
l やかましい――不快/賑やか
l 役不足――尊大(与えられた役目が力量に比べ軽すぎること)/大役、力不足、不束
l やけに――非難(程度が甚だしいことを、普通それが好ましくないとの視点から言う)
l 野心――揶揄(今は現状に満足せず挑戦する気持ちを肯定的に使うが、「身の程知らず」のニュアンスは残るので、場面によっては失礼にも)/希望、大志、悲願
l 休みを頂く――敬語(「いただく」参照)
l 痩せても枯れても――軽視(他人に対して言うのは失礼)
l やたら――揶揄(根拠、秩序、節度などが欠けているという視点から言うことが多い)/大変、とても
l 奴――粗野
l やっと――非難(そこに至るまでのうんざりした思いが籠る)
l やばい――非難(プラスにも使われるようになったので、どちらか分かりにくい。犯罪者の隠語なので、改まった場面や文章には不適)/群を抜く、傑出
l 野望――揶揄(大それた望みを表し、批判的でからかうニュアンス)/希望、悲願
l 遣り口――悪事(マイナス評価の表現)/仕方、手段、遣り方
l (~して)遣る――尊大(同等以下の人、動物などに対して使う)
l 勇気を与える――尊大
l 有能――評価(目上を評価する言い方は失礼)
l 夢物語――揶揄
l 由々しい――非難(マイナスの意)
l 漸く――非難(もっと手早く、手短に出来なかったかという気持ちも含まれることも)
l 要領がいい――非難(ずるさを非難する場合にも使われる)/てきぱき、手際
l 余生――不吉(素直に受け取りにくい言葉にもなる)
l 余地――逆用(更に何かをするだけのゆとりの意があり、単なる予想では誤用)/おそれ
l 寄って集(たか)って――非難(集まることに批判的なニュアンス)/一緒になって
l よろしい――尊大/構いません、結構です
l 等(ら)――軽視(自分側について使うと謙遜、相手側に使う場合は蔑視の意を含むので、相手との関係や状況によっては軽んじたり、蔑んだりするニュアンスが出る)/たち
l 理屈――非難(強引にこじつけた論理というマイナスの意味もある)
l 利口――揶揄/賢明、有識、利発、該博、篤学
l 立派――非難(悪いことを指す語を伴い、断定的な意を添え、強い非難、皮肉にも)
l 了解――上下(理解した場合は「了解」、受け入れる場合は「承知」)/承知、畏まる
l 麗々しい――皮肉/華々しい
l 連中――軽視/仲間、方々
l 恋々――非難(未練がましく執着する様子に多く使われる。「連綿」は非難の意はない)
l 老獪――揶揄(「ずるい」の意があり、警戒の気持ちが含まれる)
l 老骨に鞭打つ――年齢(自称なので、他人が言うのは失礼)
l 露見――悪事(否定的なニュアンスが強い)/明らかになる、公表
l 若い――年齢(窘めたり、からかったりするニュアンスで使うこともある)
l 若気の至り――年齢(他人のことに使うのは失礼)
l わざわざ――皮肉(期待していないことについて使うと、「余計なお節介」との皮肉に)
l 僅か――軽視(考慮するに値しないとがっかりする気持ちで使うことも)
l 笑える――軽視(ちょっとした誤解やしくじりを大袈裟に囃し立てるような気持ちも)
l 藁にもすがる――比喩(藁に喩えられた方はよい気持ちはしない)
l 割と――臆測(それほど期待していなかった、思ったよりも、とのニュアンス)
l 割れ鍋に綴じ蓋――比喩(どんな人にもそれぞれに相応しい相手があるという意で、褒め言葉とは言えない)
l ワンパターン――軽視(創意工夫が見られないこと)/オーソドックス、お馴染み
気をつけて、それは無礼語です!
「なるほどですね」で取引停止⁉ 今こそ考えたい新しい言葉のマナー
関根 健一 『明鏡国語辞典』編集・執筆協力、日本新聞協会用語専門委員
飯間 浩明 『三省堂国語辞典』編集委員
2023/10/09
「なるほど〜」は失礼!?
言葉遣いに悩むすべてのひとに贈る白熱対談
飯間 今回、対談のお話をいただいて、「はたして私でいいのかな」と思ったんですよ。
関根 どうして?
飯間 辞書に詳しい方はよくご存じだと思うのですが、実は関根さんが編纂に携わっていらっしゃる『明鏡国語辞典』(大修館書店、以下『明鏡』)と、私が編者として加わっている『三省堂国語辞典』(三省堂、以下『三国』)とはカラーがだいぶ違いますよね。読者からすると「編纂者同士の対決」のように見えてしまうのではないかと危惧しています(笑)。でも実際は、関根さんが以前に出された『品格語辞典』、そして今回出された『無礼語辞典』(ともに大修館書店)は、どちらも非常に参考にしています。今日は辞書の垣根を越えて、色々な知恵を伺いたいと思ってやってきました。
『明鏡国語辞典』から生まれた2冊 ©文藝春秋
誤解を恐れずにいえば、『明鏡』は言葉の規範を利用者にきちんと教えようとするのに対して、『三国』は正誤を決めつけない。決して規範をないがしろにしてはいないのですが、「この言葉は現在はこう使われている」と、ありのままに報告することを重視しています。
関根 辞書といえばよく「かがみ論」が持ち出されます。つまり、辞書は規範を示す「鑑」であるとともに、実態を映す「鏡」でもある。どちらかというと『三国』は「鏡」、『明鏡』が「鑑」に近いのかな。とはいえ、やはり作る側としては両方の「かがみ」をバランスよく盛り込みたいという気持ちがあります。『明鏡』は規範に厳格というよりも、時と場合に応じて、こういう言葉や表現を使うといいのでは、といったアドバイスを取り入れています。
飯間 『無礼語辞典』は、まさにそんな思いから生まれた一冊でしょうね。『三国』はアドバイスをしなくて物足りないと言われることもあります。そこで、『三国』の最新版(第8版)では言葉の使い方についての記述を増やしました。『無礼語辞典』でも取り上げられている「感心」もその一つです。この言葉には評価を下すニュアンスが含まれていますね。それで、「お話に感心いたしました」のように目下の人が目上の人に使うと失礼に感じられることがある。その点について注記しました。こういうところは『明鏡』と同じく「鑑」を重視した記述になったかもしれません。ですから、「鑑」と「鏡」の両方をバランスよくという考えには大いに賛成です。
「使用禁止語」ではない
関根 それでも辞書ごとにカラーが出るのが面白いですよね。
飯間 スタンスの違いははっきりありますね。『明鏡』は利用者にとって「鑑」となる「品格」欄と「注意」欄を設けています。『明鏡』らしい部分です。それらが『品格語辞典』と『無礼語辞典』の元になっていると思うのですが、こういう理解で合っているでしょうか。
関根 はい。たとえば中高生が作文や小論文を書くと、意味は間違っていないのに稚拙に見えてしまう言葉がよく使われます。そこで『明鏡』では、改まり感があって、かつ品格のある表現にするにはどうすればいいのかを示した「品格」欄を作ったんです。例えば、「がっかり」という言葉は「気落ち」「失意」「消沈」などと言い換えると文章が大人っぽくなりますよね。それを昨年、『品格語辞典』という一冊の本にしました。
飯間 品格語だけの辞典が出たときには「やられた」と思いました。こんな切り口があったか、と。大変な反響がありましたね。
関根 ありがとうございます(笑)。『品格語辞典』が好評だったので、次は相手を傷つけたり、不快な思いをさせたりしないようにするにはどうすればいいかをアドバイスする辞書を作ろう、と「注意」欄などをもとに『無礼語辞典』をまとめました。
飯間 普段よく使っている言葉が、使う場面によってはネガティブなニュアンスを帯びることが示され、その言い換え表現も記されている。きわめて実用的ですね。2冊を読むと、日本語はひとつではないことが実感できます。改まった場で使う日本語、会社で同僚と使う日本語、恋人同士で使う日本語……と、場面によって切り替えられる。言葉遣いに悩んでいる読者には、『無礼語辞典』を読んで、まずそのことを学んでほしいと思います。
関根 そうですね。読者には、取り上げた言葉=使用禁止語と短絡的に受け止められないように、なぜその言葉が無礼に感じられることがあるのかを丁寧に説明するようにしました。いわゆる言葉狩りのように捉えられるのは本意ではないものですから。
飯間 『無礼語辞典』の項目だけを読み流して、「ここに出ているから、この言葉はダメだ」などと浅く理解してはいけないんですね。
関根 今は苦情やクレームを恐れて過剰な敬語を使ったり、当たり障りのない言い方に終始したりと、皆おどおどしているというか、「礼儀正しくあらねばならない」という強迫観念に多くの人が囚われています。でも、怒るべき時は怒り、不満やうっぷんをきちんと晴らしたほうがいい場面もある。無礼な言い方を自分の中に持っておき、いざという時には使えるよう懐に忍ばせておくのは、ある意味で自らの気持ちを奮い立たせるよすがになるかもしれません。
飯間 「まえがき」で、この辞典を通じて「敬意と優しさにあふれるコミュニケーションへの道筋が開けてくるはずです」と述べていらっしゃいます。「敬意と優しさ」の追求こそが、関根さんが最も重視されるところだと受け止めました。
関根 敬意だけでは相手との距離が遠くなります。でも、敬意がないと近づきすぎてしまう。無礼になりかねない言葉をあらためて考えることは、相手とのちょうどよい距離を探りながら相手を思いやること、つまり優しさに繋がるのではないかと考えています。
「挙げ句とはなんだ!」
飯間 それぞれの項目と解説をじっくり読んでいくと、あちこちで気づきがあります。「挙げ句」には非難の要素もあって、「よい結果を指して使うと不自然になる」とあります。たしかに「議論を重ねた挙げ句の結論というわけですね」という例文を読むと、「結論」自体にもケチをつけている印象を受けますね。
関根 「挙げ句」という言葉自体はもともと、連歌や連句の最後に来る七七の句を指しますから、否定的なニュアンスはないのですが、「挙げ句の果てに」と使われ出してから、徐々にその悪いイメージが「挙げ句」そのものに移ってきてしまったのかもしれません。
飯間 「挙げ句」の解説を読んで、私は大学に受かった時に友人に言われてムッとしたひとことを思い出しました。「お前は朝も晩も勉強した挙げ句に大学に入ったな」と言われたんです。今思えば、ガリ勉をからかっていたんでしょうけど、「挙げ句とはなんだ!」と思ったのを、もう40年近く前のことなのによく覚えています。あの時のモヤモヤの理由がやっと分かりました(笑)。
関根 よかった(笑)。無礼な意味合いを持つかどうかは、言葉そのものよりも、文脈や使われ方に左右されます。『無礼語辞典』には約600語が収録されていて、「相変わらず」で始まり、「ワンパターン」で終わります。どちらも変わりばえがしないとか、進歩がないことを暗に示しているので無礼に聞こえることがあるわけですが、たとえば、親しい間柄ではどうでしょう。相手が一つのことを地道に続けていることをリスペクトやユーモアを込めて言う場合だとしたら。
飯間 友人同士で、ざっくばらんに「どうだい、相変わらずやってるかい」とも言いますね。
関根 そうそう。ただ、その気持ちが伝わらない時にはやはり無礼になってしまうと思いますが……。
「なるほど」で取引停止!?
飯間 この辞典は「ああ、言われてみれば無礼な側面がある」と、今まで見落としていたことが悔しくなるような説明に満ちています。関根さんは日頃、どのように言葉を採集していらっしゃいますか。
関根 長らく新聞社で働いていたので、読者や取材対象者が不快にならない言葉や表現ということには、特に気を使ってきました。その中で気になったものも少なくありません。今は大学で教えていて、若い人たちとの会話のなかで「おや」と思う言葉に出合うことも多いですね。この辞典の編集者から、実際に見聞きした例や気づいたことを教えてもらうこともあります。
飯間 インターネット、とりわけSNSなんかも、言葉を採集するフィールドとして興味深いですね。
関根 そうですね。でも、そこで見つけた言葉の用法が、そのひと特有の言葉の使い方なのか、世の中にすでにある程度広がっているものなのかを判断するのが難しい。
飯間 この前、SNSを見ていて驚いたんです。取引相手に「なるほどですね」と言われ、取引を停止したという人のうわさ話が語られていました。「なるほど」は好悪が分かれる言葉です。そこで、少しでも丁寧に言おうと「ですね」をつける。その心情は分かるので、取引停止は可哀想だと思いました。
関根 「なるほど」も『無礼語辞典』に入れたのですが、最後まで収録するかどうか迷いました。なぜ無礼に思われることがあるのかを説明するのが難しい。
飯間 私にはとても参考になる説明でした。読み上げましょう。
「自分では気づかなかったことを示されて、それに納得・同意する気持ちを表す言葉。納得・同意は、内容の評価が前提となっており、相手を見下した印象を与える場合がある。また、丁寧語を付けた『なるほどですね』は新しい言い方であり、違和感を持つ人もいる。
『三省堂国語辞典』編集委員の飯間浩明氏 ©文藝春秋
『なるほど』を避けるなら、『はい』や『ええ』といった肯定の返事を用いたり、何も言わずにうなずいたりする方法がある。『おっしゃる通りですね』『そうなのですか』など、場面や内容にふさわしい言葉を補うこともできる」
関根 自分では気づかなかったことを示されて納得する気持ちを表す言葉なんだから、本来は問題ないはずなのですが、たしかに「なるほど」と言われてモヤモヤした気持ちになることがあるのはわかります。「なるほど」は、「評価」を含む表現です。日本語においては、「評価」という行為には、上から下に向かってするもの、という前提があるんです。昔、アナウンサーの方に聞いたのですが、インタビューの時には「なるほど」は多用しないようにした方がいい、と先輩に言われたそうです。
飯間 なるほど——と、つい言ってしまいますが(笑)、これは評価でなく共感の意味ですので。
言葉と人間関係の齟齬
関根 やはり文脈が大事ですね。この前、講義の後で学生と雑談していたら、「先生の眼鏡、かっこいいですね」と言われたんです。
飯間 普通は目上に言いませんね。でも、それはうれしいんじゃないでしょうか?
関根 そうなんですよ。率直な「評価」は、意外に嫌な気持ちはしないものですね。
飯間 日本語の敬語は上下関係を基本とするたてつけになっていますね。「差し上げる」「してくださる」のように上下を表す言葉が入っています。もっとも、現代では身分制度もないし、敬語は「上下」よりも「親疎」に応じて使うというのが研究者の考え方ですけれども。
関根 親しい人には敬語を使わず、あまり親しくない人に使うということですね。日本語の上下関係を基本としたたてつけが、実際の人間関係と少しずつ噛み合わなくなってきていて、その軋轢に戸惑っている過渡期なのかもしれません。
飯間 ひたすら自分を下げればいいかというと、そうでもない。度を過ぎると謙遜を通り越して、無礼に聞こえてしまいますね。『無礼語辞典』にもありますが、過剰な卑下は「皮肉」になってしまう。
関根 謙遜したり、卑下したりする表現は、若者にはもう意味が通じにくくなっているようです。最近、「先生、『つまらないものですが……』って、何でそんなこと言うんですか?」と学生から真顔で質問されました。つまらないものを渡すほうが無礼だろうという感覚ですよね。何を礼儀正しいとするかの判断基準自体が変化しているのでしょう。
『明鏡国語辞典』編集・執筆協力を務める関根健一氏 ©文藝春秋
この辞典を作っていく過程で思ったのは、誰が聞いても無礼な言葉や相手を罵倒するような言葉の数自体は減ってきているのではないかということです。使われることが少なくなるうちに、いつの間にか消えていっているように感じました。これも、やはり過度に相手を気にする、脅える風潮によるものなのかもしれません。
飯間 夏目漱石の『坊っちゃん』には、「ハイカラ野郎の、ペテン師の、イカサマ師の、猫被りの、香具師(やし)の、モモンガーの、岡っ引きの、わんわん鳴けば犬も同然な奴」という悪態が出てきますね。
関根 「モモンガー」なんて、もはや何が無礼なのかわからなくなっている(笑)。
「長生きしてください」の罠
飯間 『無礼語辞典』には、新しい意味用法を獲得した言葉も載っています。たとえば「あざとい」。小利口で抜け目がないというネガティブな意味で使われてきましたが、うらやましいほど魅力的だ、と褒める意味で使われることも増えました。「地味に」「普通に」なども、最近の使われ方を見ると、むしろプラスに評価するニュアンスが含まれているようです。
関根 そうですね。
飯間 一方で、ポジティブに使われてきた言葉が、新しい意味用法を獲得することもありますね。「佳境」「当たり年」「屈指」など。
関根 もともとプラスの意味のある言葉をマイナスの文脈で使うことで無礼になってしまう。『無礼語辞典』では「逆用」と分類しています。
飯間 「隣の部署は忙しさの佳境を迎えている」「台風の当たり年」「屈指の悪党だ」などの例には「ん、待てよ」となりますね。もうひとつ、これは気をつけなければと思ったのが、「長生き」です。
関根 その用例は、編集者が見つけてきたんです。イベントの挨拶か何かで、お年寄りに向かって「いつまでも長生きしてください」と言っている人がいたと。
飯間 「いつまでもお若いですね」というのと近いですね。私も50歳を過ぎてから、そんなことを言われるようになって、喜んでいいのか、考えてしまいます(笑)。
関根 若い人に「長生きしてね」とは言いません。先が長くないと思っているからこそ、口をついて出てきてしまう表現で、「そろそろお迎えが来てもおかしくない年齢ですが……」と言っているように聞こえてしまう。「矍鑠(かくしゃく)」も同じです。「矍鑠とした身のこなしに驚きました」とは、一見褒めているようですが、「老年になっても」という前提が言外に感じられます。
イチローを怒らせたひとこと
飯間 今では、ジェンダーの面で平等でない言葉はよく議論されます。たとえば、「貞淑」は女性だけに求められる価値観だ、というふうに指摘されます。一方、年齢やキャリアに関する問題表現は、取り上げられる機会がわりあい少ない。
現役時代のイチロー選手に「いやあさすが、『イチロー健在なり』ですね」と言って怒らせたというインタビュアーの話を、アナウンサーの梶原しげるさんが紹介しています。「健在」は「健やかに在る」ですから褒めているはずですが、しばらく活躍していなくて消えていた、ともとれますよね。
『無礼語辞典』はまた、根拠は薄弱なのに「誤用だ」「失礼だ」という説が広まってしまった言葉について、その誤解も解いてくれています。私も日頃「根拠なき誤用説」と戦っていますので、心強く思いました。たとえば、「ご一緒する」は、ネットなどで「お供する」が正しいという主張がありますが、これは失礼に当たらない、と書かれています。
関根 「一緒に行く」の謙譲語で、「一緒」とは言っても相手を対等に見ているわけではないから無礼語とは言えないと思います。
飯間 最近はSNSで、見ず知らずの人に「その言い方は失礼ですよ」と指摘する人が少なくありません。一般に「日本語警察」と呼ばれていますが、そのようなふるまいは、「敬意と優しさ」を持って相手と付き合うこととは正反対ではないでしょうか。根拠不明の誤用説が広まり、自分たちの言語表現が不自由になるのは避けたいですね。
言葉は伝わってなんぼ
関根 「ネットに使ってはいけないという情報があったからこれはダメなんだ」では、日本語がどんどん痩せ細っていってしまいます。自分の使う言葉を豊かにし、その場にふさわしい言葉を使うためには、人の言うことをうのみにせず、自分が使っている言葉に意識的になることが大切です。無礼に聞こえてもいい、そこは敢然と使っていこう、という場合があったっていいのです。無礼に聞こえるかもしれない、人を傷つけるかもしれないことに思いが至らないのが一番よくありません。政治家は問題発言をした後によく「傷つける意図はなかった」と言いますが、それは通用しません。
飯間 言葉は相手に伝わってなんぼ、ですからね。
関根 『無礼語辞典』も、もちろんすべてこれに従ってくださいということではありません。説明に反論してもらっても構わないんです。「こう書いてあるけど、自分はこう思うから使う」でいい。
飯間 みんな忙しいから、「使ってはいけない言葉」を手っ取り早く知ろうとしますね。「何だか知らないけど、ダメらしいから使わないようにしよう」と思考停止してしまう。でも、それでは使える言葉がどんどん減っていってしまいます。
関根 まさに考えるきっかけとして読んでもらいたいですね。
飯間 私は今後も、この辞典を日常的に参照することになるでしょう。決してこれを真似て辞書を作ることはしませんが、影響は大いに受けると思います(笑)。
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