ぼくは人生の観客です 小田島雄志 2012.10.10.
2012.10.10. ぼくは人生の観客です
著者 小田島雄志 1930年旧満州・奉天生まれ。東大文学部、同大学院修士課程修了。國學院大、津田塾大、東大での講師を経て、東大助教授、教授。現東大名誉教授。66~70年文学座入り。40代に入ってシェイクスピア全戯曲の翻訳に取り掛かり、80年完訳。同年芸術選奨文部大臣賞受賞。93年から東京芸術劇場館長(現名誉館長)。95年紫綬褒章。02年文化功労者。11年読売演劇大賞・芸術栄誉賞
発行日 2012.6.13. 第1刷
初出 日本経済新聞『私の履歴書』(11.7.)、『あすへの話題』(04.7.~)他
発行所 日本経済新聞出版社
イギリス演劇界の大御所で、演出家という仕事を独立させたゴードン・クレイグの言葉、「自分はいい観客(good audience)の1人、そう言ってよければ最良の観客の1人だった、と思いたい」
仰ぎ見る大先達――坪内逍遥
歴史上の人物で、偉いと感心することはあっても、何かを学んで「先生」と呼べる人はほとんどいない。が、気が付いたらその後を追っていと言える「先人」は、坪内逍遥
大学2年で買った『新修シェークスピヤ全集』が坪内との初対面
大学院の頃、文学座でシェイクスピア・フェスティヴァルが企画され、いくつかの作品を翻訳
坪内は「わが国劇に寄与するため」に全訳し、歌舞伎にした
福田恆存は、半分ほど訳し、演出もして、新劇にした
僕は、現代劇にしようとした
ある短大生に、「無償の愛ってわかるか」と聞くと、「無性に恋しいってことですか」と答えられた。無償という語はもう霧消してしまったのだろうか。
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