ねこ背は治る!  小池義孝  2012.7.22.

2012.7.22. ねこ背は治る! 知るだけで体が改善する「4つの意識」

著者  小池義孝 一義流気功治療院院長。1973年生まれ。06年東京に開院。どの流派にも属さず、独自の道を歩む。見えない気功という世界でありながら、明確な論理に裏付けられているのが特徴。主に現代医療や一般的な療法で行き詰まった人たちに施術している

発行日           2011.11.1.    初版第1刷発行         12.10. 初版第5刷発行
発行所           自由国民社

治療や難しいトレーニングは必要ありません。
読んで知るだけで、あなたの身体が変わります。
   呼吸が深くなり
   ねこ背が治り
   腕力が上がり
   速く歩けるようになる
知れば納得の知識です!

第1章        知れば、呼吸が深くなる!
Ø  あなたの呼吸は浅くなっています ⇒ 呼吸の浅さが健康の足を引っ張る原因
Ø  呼吸は生命活動の根幹 ⇒ 呼吸の深さが、生命力を引き上げる
Ø  酸欠状態の恐ろしさ ⇒ 酸素が欠乏すると満足に機能できない部分が作られるが、無意識に調整するため、自覚できない酸欠の問題を深刻にする。血中酸素濃度では出てこない酸欠が怖い。血流の悪さと身体の冷えは東洋医学でいう「未病」状態
Ø  自分の呼吸を確認してみよう ⇒ 怖れや不安などのストレスや姿勢の悪さが呼吸を浅くする。「共通の問題」がある
   肺が空になるまで吐ききり、ゆっくりと大きく限界まで空気を吸う
   その時自分の身体のどこがどういう風に動いて膨らんだかを丁寧に観察
   2,3回繰り返して確認
Ø  呼吸を深く、安定させよう ⇒ 胸の上の方、鎖骨付近が膨らんでくるのが感じられるだろう。肺は背中側に大きく広がり、背骨の真ん中あたりまで及ぶ
Ø  今、何が身体に起こったのか? ⇒ 肺という臓器を大きくイメージする
Ø  「意識」の大切さ ⇒ 肺の動きではなく、肺の大きさと形に意識の焦点を当てると、鎖骨から背中にかけて連動して動くのが感じられる
Ø  呼吸が深くなると、身体は変わる ⇒ 呼吸が深くなると酸素の摂取量が上がり、酸欠状態の組織にも酸素が行き届くようになる
Ø  呼吸が深くなると、運動能力が向上する ⇒ 筋肉への酸素供給量が増え、筋肉がそれぞれの機能を回復。怪我をしにくい環境になるとともに、運動の形が変わる
Ø  呼吸が深く改善すると、心は安心する ⇒ 「不安感」の解消
Ø  胸式呼吸と腹式呼吸 ⇒ 胸式呼吸は肋骨を開いて肺の容積を広げ空気を取り込む一方、腹式呼吸は肺のすぐ下にある横隔膜が下がって肺の容積を拡大する
Ø  「全体呼吸」のすすめ ⇒ 両方同時にやる全体呼吸が最良
Ø  肺以外の臓器は大丈夫か? ⇒ 肺以外は意識して動かすものではないので、間違ったイメージによる悪影響は受けない。呼吸で使う筋肉は意識的に動かせる部分なので、イメージが重要

第2章        知れば、ねこ背が治る!
Ø  胸を張って背筋を伸ばす! これが良い姿勢? ⇒ 無理な姿勢を続かない
Ø  大腿骨で身体を支える ⇒ 膝立ちしているときにはねこ背にはならない
骨盤と上半身全体が大腿骨に支えられているので、大腿骨に上手に乗ればよい姿勢となる ⇒ 膝立ちは無条件に大腿骨で身体を支える姿勢を作る
肩幅くらいに足を広げ、脛の太い骨に乗って(足裏では土踏まずの辺り)少し内側に絞るイメージにして、太い骨に乗る意識を強く持ったうえで、全身の力を抜く。そして背筋を意識して自然に伸びていれば、それこそが「良い姿勢」
Ø  ねこ背になる、本当の原因 ⇒ 正しく骨に乗れていないこと。脛の太い骨から体重をかける場所を外すと姿勢が崩れる。ねこ背になる時の重心はつま先側に寄っている
Ø  ねこ背のメカニズム ⇒ 足の裏の間違った重心のせいで、倒れそうになる身体を修正する手段がねこ背
Ø  「重心」の不思議 ⇒ 足の裏の重心と中心は違う
Ø  正しく座ると、書くのも打つのも楽になる ⇒ 骨盤に綺麗に乗るために坐骨(前が狭く後ろが広い)を活かす。坐骨の位置をイメージして綺麗に乗り、全身の力を抜く。前かがみになると身体にかかる負担が大きく、却って疲れる
Ø  一般常識は、ただの多数決 ⇒ 一般常識の怖いところは、疑いを持ちにくい点
Ø  正しい姿勢で、首こり、肩こり、腰痛が改善 ⇒ ねこ背だと、前に倒れそうになる上体を首と背中の筋肉で支え続けるため凝る。腰痛も同様
Ø  歩くのが速くなり、動き出しも機敏になる ⇒ 正しい姿勢とは、骨格に巧く体重を預けて、リラックスしている状態
Ø  正しい姿勢は、心も真っ直ぐにさせる ⇒ 気分が姿勢を決めて、姿勢が気分を加速させる
Ø  正しい姿勢は、人生を変える ⇒ 精神と身体は根っこの軸の部分で繋がっている

第3章        知れば、腕力が上がる!
Ø  2種類の腕の動き ⇒ 腕の付け根が肩関節か肩甲骨かで腕の動かし方が違う
Ø  肩甲骨について学びましょう ⇒ 肩の骨や鎖骨と繋がり、鎖骨にぶら下がるようにして積極的に大きく動く骨
Ø  肩甲骨を使いこなそう ⇒ 肩甲骨が腕の付け根だと意識して腕を動かす
Ø  もっと肩甲骨を使いこなそう ⇒ 腕の末端の意識を消して、肩甲骨に意識を集中させる。動作は付け根から出発するのが正解。パソコンの入力も肩甲骨に意識があると、キー操作全体が軽やかになり、スピードがアップする
Ø  肩甲骨を使うと、腰痛にならない? ⇒ 重い物を持ち上げる時でも、肩甲骨が働いているのといないのとでは、腰にかかる負担がまるで違う。肩甲骨を強く意識して前にスライドさせる技術を使いこなせば腕の力が格段と強化される
Ø  スポーツ、運動能力の向上 ⇒ 腕が長く使え、パンチ力も上がる
手の甲を腰に当て、肘を前にグイッと突き出せば肩甲骨も前にスライドさせられる
Ø  肩甲骨の付け根意識が、心を伝える ⇒ 小手先ではなく、意識して肩甲骨から腕を動かす
Ø  自覚できない「心の動き」 ⇒ 常に意識して動く・動かす
Ø  経絡(身体の中に縦に14本ある気の通り道)とチャクラ(人間の精神と肉体を繋ぎ止めておくボルトの役割をする、人間の身体の中心線にある) ⇒ 身体の中心線に近い場所から導き出された動作には、自然と心が入るのは、チャクラが含まれるから。小手先の動作には経絡は含まれてもチャクラは含まれない

第4章        知れば、速く歩けるようになる!
Ø  足はどこから生えているの? ⇒ 足の付け根は鳩尾(みぞおち)の少し下辺りにある大腰筋の上の端
Ø  正しく美しく、力強く、速く歩く ⇒ 股関節から足を動かすのとはコンパスがまるで違う
Ø  少しだけ、背骨の意識を強くしてみる ⇒ 大腰筋は背骨についている筋肉なので、足の付け根のイメージをそのままにして、背骨の意識を強くすると、もっとダイレクトに大腰筋に響き、より正確に大腰筋の場所を意識できる
Ø  骨盤が、呼吸が、血流が良くなる ⇒ 正しく歩くだけで大腰筋が鍛えられ、大腰筋は骨盤を安定させるための筋肉でもあるので、すべてが好循環に。大腰筋は横隔膜にも接していて、相互に影響を及ぼすので、大腰筋が活発に動くと横隔膜も元気になり、腹式呼吸が深く出来るようになる
Ø  上半身と下半身とを、高度に連動させる意識 ⇒ 大腰筋は上半身と下半身とを連絡する唯一の大きな筋肉なので、鍛えることによって上半身と下半身が高いレベルで連動できるようになる。鳩尾の少し下、本当の足の付け根の位置を、人間の動作の中心だと考える
Ø  正しく歩くと、心も正しくなる ⇒ 人間の精神エネルギーは体幹部と頭の中心線にある(チャクラ)ので、大腰筋は人間の精神に深く関わっている
Ø  心と動作をつなぐ ⇒ 大腰筋は、やる気・モチベーションの筋肉であり、大腰筋が動作に参加すれば心を大きく込められる。動作の中心点を意識して、総ての動きの起点にする
身体の中心軸の意識は、善い心でより良く生きるための指標なのだ

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