ウケる技術 小林昌平他 2014.10.7.
2014.10.7. ウケる技術
著者
l 小林昌平 1976年生まれ。慶大卒。美術評論家、戦略プランナー。女子、食、建築などに関する評論、エッセイ多数
l 山本周嗣 1976年生まれ。学習院大卒。外資系証券会社トレーダー
l 水野敬也
l 1976年生まれ。慶大卒。執筆以外にも、「恋愛体育教師・水野愛也」や企画チーム”rice”によるDVDシリーズ「温厚な上司の怒らせ方」など活動は多岐
発行日 2007.4.1. 発行
発行所 新潮社(新潮文庫)
単行本 2003.7.インデックス・コミュニケーションズより発刊
「ウケる人」の会話は、有限のパターンの組み合わせに分解できる
「ウケる技術」は、コミュニケーション
ü ツッコミ ⇒ 相手を「たてる」サービス精神の現れ
戦略1. ガイジン化 ⇒ ノーマルの状態からハイ・モードに切り替えること
ü 建前 ⇒ 思ってもいないことをオーバーに言う
ü カミングアウト ⇒ 自分の恥ずかしい部分を告白する
ü 前置き ⇒ 後に続くセリフの心の準備をさせる
ü 分裂 ⇒ 普通と逆の言い方で言う、セリフと態度のセットをあべこべにする
ü 自分ツッコミ ⇒ 行きすぎた自分にツッコミを入れる
ü 下心 ⇒ 下心を口に出してしまう
ü タメ口 ⇒ 急速に相手の懐に飛び込む技術
ü 恐縮 ⇒ 極端に下出に出る
ü 切りかえ ⇒ 会話の矛先をいきなりかえる
戦略2. ねばり強さ ⇒ 逆風が吹いている状況でのねばりがきくかどうか
ü 詭弁 ⇒ ヘリクツをつけて説得する
ü 俯瞰 ⇒ 全体像にツッコミを入れる
ü カン違い ⇒ 物事を都合よく解釈する
ü フェイクツッコミ ⇒ 怒り口調で相手が傷つかないことをいう
ü キザ ⇒ 過剰にカッコよく演技する
ü パロディ ⇒ 有名な歌、フレーズを会話の流れに当てはめる
ü 自分フォロー ⇒ 自分で自分をはげます
ü ディテール化 ⇒ 話の細部を具体的にして、ころがす
ü 深読み ⇒ 相手の行動の裏を読む
ü アピール ⇒ 自分の魅力をアピールする
戦略3. 神の視点 ⇒ 切り返して会話を転がすことが先決、精神的タフさが求められる
ü キャラ変 ⇒ 態度を急変させる
ü 同調 ⇒ 相手のネガティブな期待に応える
ü 便乗 ⇒ あつかましく相手にねだる
戦略4. 逆 ⇒ 意表を突く
ü 裏切り ⇒ 相手に次の行動を読ませておいて、逆を言う
ü カウンター ⇒ 普通ためらうところを即レスで言う
ü ミスマッチ ⇒ 話の文脈と違うモノを組み合わせる
ü 粋 ⇒ 相手をいたわりながら切り返す
戦略5. チューニング力 ⇒ 相手の波長に合わせて繰り出す言葉を変化させる
ü 天丼 ⇒ 一度受けた言葉を再度登場させる
戦略6. 番組化 ⇒ 会話を人間ドラマ風に仕立てる
ü レッテル展開 ⇒ 相手の行動を1つのレッテルにこじつけて解釈する
ü 悪い空気 ⇒ 雰囲気の悪さを共感し合う
ü ロールプレイング ⇒ 相手を設定に巻き込み、その役割を演技させる
ü 擬人化 ⇒ 動物・モノの目線でコメントする
ü 強がり ⇒ 自信ありげにふるまい、相手を不安に巻き込まない
最終戦略 愛 ⇒ コミュニケーションはサービスであり、愛である
ü パス ⇒ 他人にある行動を促し、笑いを取らせる
ü サプライズ ⇒ 相手の期待をイイ意味で裏切る
補足 アクションとレトリック
ü ビジュアル化 ⇒ 体を使ってこっけいな映像を再現する
ü 決まり動作 ⇒ 決まり動作を場面に当てはめる
ü 決まり文句 ⇒ 決まり文句を場面に当てはめる
ü 韻 ⇒ 述語をそろえて対比させる
ü ボキャブラリー ⇒ 面白さが増す語彙をまぶす
ウケる技術・メール篇
ü 空気読み ⇒ 相手にメッセージを発したときに相手に生まれるネガティブな解釈をケアする
ü 自分ツッコミ ⇒ アピールしようとしている自分に対し、もう1人の自分が俯瞰した視点からその状況をコメントする
ü ニュアンスづけ ⇒ メールでははぶかれてしまうニュアンスの表現を補足する。特に語尾は「ニュアンスの心臓」と言えるほど印象を左右するので要注意
ü 言い換え/繰り返し ⇒ 1つのことを言い換え、繰り返すことにより、こちらの真意を相手に伝える
ü 映像化 ⇒ 相手の抱くであろうイメージを「創作」して、妄想させてあげる
ü 押し引き ⇒ 相手のメリットを押し付けつつ、最後はあくまで相手に断る余地を残すように引く
ü かっこ ⇒ 平板なメールを立体的な感情に満ちたものにする万能のツール。括弧に入れて、本音や自分ツッコミを加える
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