AIと憲法 山本龍彦他 2018.12.23.
2018.12.23. AI と憲法 編著者 山本龍彦 1976 年東京生まれ。 99 年慶應大法律学科卒。 01 年同大学院法学研究科修士課程修了。 05 年同大学院法学研究科博士課程単位取得退学。 07 年博士 ( 法学 ) 。桐蔭横浜大法専任講師、同准教授を経て現職。慶應大大学院法務研究科 ( 法科大学院 ) 教授。慶應大グローバルリサーチインスティテュート (KGRI) 副所長。 17 年ワシントン大ロースクール客員教授。総務省「 AI ネットワーク社会推進会議」構成員 (17 ~ ) 、内閣府消費者委員会専門委員 ( オンラインプラットフォームにおける取引の在り方に関する専門調査会、 18 ~ ) 、経済産業省・公正取引委員会・総務省「デジタルプラットフォーマーを巡る取引環境整備に関する検討会」委員を務めるほか、主な著書に、『憲法学のゆくえ』『プライバシーの権利を考える』『おそろしいビッグデータ』『 AI と憲法』など。 発行日 2018.8.24. 1 版 1 刷 発行所 日本経済新聞出版社 はじめに SF 映画によく出てくる主題、つまり、全く善良な市民が AI に「あなたは潜在的犯罪者だ」などと予測・分類され、社会的に排除されるような世界は、今やフィクションからノンフィクションへと変わりつつある。 ( 略 ) 企業の採用活動や金融機関の与信の場面での AI のスコアリングが多く使われ始めているが、そのような人生の重要局面で、もし AI に「あなたはダメなやつだ」とレッテルを貼られたら、あなたの人生は一体どうなっていくのだろうか AI の事前予測に基づく個人の効率的な「分類」とそれによる差別や社会的排除は、「個人の尊重」 ( 憲法 13 条 ) や「平等原則」 (14 条 ) を規定する憲法上の論点そのもの 近年 Facebook のユーザー情報の「不正流出事件」が報道されたが、問題にすべきはユーザーが何に「いいね」を押したかといった大量の情報から、 AI ...