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祖父 大平正芳  渡邊満子  2023.7.12.

  2023.7.12.  祖父 大平正芳   著者 渡邊満子 メディアプロデューサー。 1962 年東京生まれ。慶應大幼稚舎から文学部仏文科卒後、日本テレビ入社、《キューピー 3 分クッキング》のディレクター、プロデューサーを 20 年余り担当。日テレ開局 55 年記念特番《女たちの中国》《天皇皇后両陛下ご成婚 50 年記念特番》など特別番組をプロデュース。 09 年退社。メディア・プロデューサーとしてホテルオークラ東京《名家の逸品》展をプロデュースするなど多方面で活躍中。著書『皇后陛下美智子さま 心のかけ橋』。河野太郎は中学の同級生   発行日            2016.2.10.  初版発行 発行所            中央公論新社     韜晦の政治家――『祖父 大平正芳』に寄せて            讀賣新聞特別編集委員 橋本五郎 安倍政権になって自民党は大きく右に傾いた。こういう時こそ宏池会の伝統であるリベラルな対抗軸を示して、日本を誤りのない方向に持って行かなければならない。中心は 2 つあるべきという大平の「楕円の思想」の重要性が語られる 何時の時代でも政治や政治家に求められる普遍的なものを大平の中に見る。今政治に欠けているものを大平は体現していた その第 1 は、政治には限界があることへの深い洞察があった。権力は抑制的でなければならない ( 新権力論 ) 。権力者は慎み深く、韜晦の気持ちがなくてはならない。政治とは鎮魂であり、人々の魂を鎮めるのが政治 第 2 は、政治を常に公的なものとして考えていた。福田に辞めろと言われ、憤然として席を立ったが、自分が辞めた後日本のために総理にすべきは福田だと言い、恩讐を越えて国家全体を考えていた 大平は礼節の人。中学・商大の郷土の先輩の神崎製紙創立者加藤藤太郎への接し方にもよく現れていて、決して車を乗り付...