会話の0.2秒を言語学する 水野太貴 2026.5.4.
2026.5.4. 会話の 0.2 秒を言語学する 著者 水野太貴 1995 年生まれ。愛知県出身。名古屋大学文学部卒。専攻は言語学。出版社で編集者として勤務するかたわら、 YouTube 、 Podcast チャンネル「ゆる言語学ラジオ」で話し手を務める。言語学オタク。同チャンネルの YouTube 登録者数は 36 万人超。著書に『復刻版 言語オタクが友だちに 700 日間語り続けて引きずり込んだ言語沼』(バリューブックス・パブリッシング)、『きょう、ゴリラをうえたよ 愉快で深いこどものいいまちがい集』( KADOKAWA )がある。 発行日 2025.8.25. 発行 発行所 新潮社 まえがき l 日々繰り広げられる、 0.1 秒単位の競争 話者が交代するまでの発話を「ターン」と言い、話者の交代を「ターンテイキング」という ターンテイキングには平均して 0.2 秒しかかからない 人は 400 ミリ秒 (0.4 秒 ) 以上待たされると、興味を失う可能性がぐっと高まる ( ドハティの閾値 ) ――ウェブサイトやアプリの開発にとっては死活問題 本書のコンセプトは、ヒトはわずか 200 ミリ秒でターンテイキングしていることに関するリーサーチ結果を楽しくシェアすること。本書が扱う中心的な問いとは、「ヒトがわずか 200 ミリ秒でターンテイキングを行うには、言語にまつわるどのような知識が頭の中に必要で、具体的にはどんな処理が必要か?」⇒ 200 ミリ秒の謎 l 言語漬けの青春 l 謎解きの鍵は「文脈」から 発話された分は、しばしば解釈が割れる。文とは、文脈によって異なるニュアンスを持つ 第一章 コミュニケーション上手になるための「語用論」 l イギリ...