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スポーツ・クリティーク  町田樹  2026.3.20.

  2026.3.20.  スポーツ・クリティーク   著者 町田樹  1990 年生まれ。スポーツ科学研究者。現在、國學院大學人間開発学部准教授。 2020 年 3 月、博士(スポーツ科学/早稲田大学)を取得。専門は、スポーツ文化論、身体芸術論、スポーツ&アーツマネジメント、知的財産法。主著は、『アーティスティックスポーツ研究序説』(白水社、 2020 年、令和 2 年度日本体育・スポーツ経営学会賞)。第 33 回ミズノスポーツライター賞最優秀賞、第 16 回(池田晶子記念)わたくし、つまり Nobody 賞など、著述活動に関して数多くの受賞歴がある。また、かつてフィギュアスケート競技者としても活動し、 2014 年ソチ五輪個人戦と団体戦ともに 5 位入賞、同年世界選手権大会で準優勝を収めた。現在はその経験を活かし、研究者の傍らで、振付家やスポーツ解説者としても活動している   発行日             2026.1.20.  第 1 刷発行 発行所             世界思想社   初出 : 『毎日新聞』連載〈今を生きる、今を書く〉において、 2020 年 10 月~ 2024 年 11 月にかけて掲載された文章を中心として、四つのテーマで部立てし再編・加筆修正を行ったものです     序章 スポーツ・クリティーク――その役割と意義 l   スポーツ批評の現在 スポーツとは悠久の文化で、私たちの生活に欠かせないもの 「する」「見る」「支える」の 3 つの役割が社会の中で正常に機能して初めて成立する スポーツ界で起こった出来事を洞察して言葉にする「スポーツ批評」という営為が存在 日本で最初に主たる批評の場になったのは新聞 私が危惧しているのは、現代の批評家が備える優れた洞察力や執筆力を以てしても、スポーツ界とそれを取り巻く社会の流れが速すぎて、批評の手が回りきらにということ また、現代のスポーツ批評が...