修羅場の王 大西康之 2026.4.6.
2026.4.6. 修羅場の王 企業の死と再生を司る「倒産弁護士」 142 日の記録 著者 大西康之 ジャーナリスト。 1965 年生まれ、愛知県出身。 88 年早稲田大学法学部卒業、日本経済新聞社入社。欧州総局(ロンドン)、編集委員、「日経ビジネス」編集委員などを経て 2016 年 4 月に独立 発行日 2025.10.7. 第 1 刷発行 発行所 ダイヤモンド社 プロローグ:債権者集会 破産法第 31 条第 1 項第 2 号 裁判所は、破産手続き開始の決定と同時に、破産者の財産状況を報告するために招集する債権者集会の期日を定めなければならない '09 年 10 月、瀬戸は日比谷公会堂に到着。防弾チョッキを着て SFCG の債権者集会に破産管財人として臨む。 13 万人の債権者の債権総額は 3.1 兆円 草分けは北陸銀行出身の松田一男が '70 年に設立した「日栄」。そこで学んだ在日コリアンの大島健伸が '78 年に立ち上げたのが SFCG 。日栄は '96 年東証 1 部へ。大島は '70 年三井物産入社、ジャカルタ事務所で化学品を担当。金貸しに感化され、独立して商工ローンを起こす '99 年には苛烈な取り立てがマスコミの話題になり、国会にも召喚、日栄は行政処分を受ける ‘05 年、過払い金返還や損害賠償請求が相次ぎ、 SFCG は関東財務局から業務停止命令 '08 年、最大の貸し手のリーマンの破綻で SFCG は資金繰りに行き詰まり、翌年民事再生申請するが、債権の二重譲渡などが発覚したため破産手続きに移行。瀬戸が管財人となる 破産や更生手続きが始まった瞬間から、会社の財産は管財人の許可なく処分できず、管財人は「修羅場の王」と呼ばれる。まず債務者の財産を保全する l もぬけの殻 破産手続き開始後、瀬戸は大島と対峙。大島は裁判所から破産宣告される前に手を打ち、宣告時に会...