指揮者飯守泰次郎ワーグナーと人生を語る 飯守泰次郎 2026.5.26.
2026.5.26. 指揮者飯守泰次郎ワーグナーと人生を語る 著者 飯守泰次郎 [イイモリタイジロウ] 1940 ~ 2023 。桐朋学園大学音楽科卒。藤原歌劇団公演《修道女アンジェリカ》でデビュー。読売日響指揮者、ブレーメン、マンハイム、ハンブルク、レーゲンスブルクの各歌劇場の指揮者、エンスヘデ市立歌劇団第一指揮者、東京シティ・フィル、名古屋フィル、関西フィル、仙台フィルの常任指揮者を歴任。ヨーロッパの歌劇場で積み上げてきたオペラに対する深い造詣、特にワーグナー作品を積極的に日本楽壇へ紹介した功績は特筆される。東京シティ・フィルおよび関四フィル桂冠名誉指揮者、ならびに日本芸術院会員の在任中の 2023 年 8 月急逝。 CD はフォンテックレーベルから約 20 タイトルをリリース。芸術選奨文部大臣新人賞、バルセロナのシーズン最高指指揮者賞、芸術選奨文部科学大臣賞、サントリー音楽賞、紫綬褒章、日本芸術院賞、毎日芸術賞、文化功労者、音楽クリティック・クラブ賞、他受賞多数 編者 とねりこ企画 発行日 2026.4.5. 初版第 1 刷発行 発行所 音楽之友社 ² ワーグナーを語る 1 ― 三つの手がかり l ワーグナーへの手がかり I 人物と生涯 ワーグナーの音楽には特別な力がある。人間の心を操作するほどの麻薬的効果が顕著。音楽のみが持つ、人の心を動かす力を駆使し、いつの時代にも通じる驚くべき有機性と普遍性を持つ内容を表現する魔力ともいうべき力。これこそが、ワーグナー作品の大きな魅力 ワーグナーの音楽を知る上での手掛かりの 1 つは、西洋音楽における「調性」と「示導動機 light motif 」 ワーグナーは、ベートーヴェンやウェーバーに衝撃を受け音楽を志すものの、パリ進出も再三敗退し、借金と夜逃げの名人。宮廷指揮者でありながらドレス...