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おいしいごはんがたべられますように  高瀬隼子  2022.8.26.

  2022.8.26.  おいしいごはんがたべられますように   著者 高瀬隼子 ( じゅんこ )   1988 年愛媛県生まれ。 10 年前から会社員 ( 事務職 ) 。 19 年『犬のかたちをしているもの』で第 43 回すばる文学賞を受賞してデビュー   第 167 回令和 4 年上半期 芥川賞受賞作品   『群像』 1 月号掲載   食品は飲料のラベルパッケージの製作会社で全国にある 13 支店のうちの 1 つに勤務する 押尾さんは新卒入社で 5 年目、芦川さんから仕事を教わる。高校時代はチアリーディング部に所属。二谷さんのアパートに行って体を寄せる。二谷の転勤の前に退職 芦川さんは押尾の 1 年先輩で 30 歳、支店から近くの実家暮らし 二谷は 7 年目、 6 年間東北の支店にいて 3 か月前に転勤してきて、芦川から仕事を引継ぐ。長男で妹がいる。祖母からひ孫が見たいと言われているがまだ独身の一人暮らし。芦川とのデートが続き、 3 回目で二谷のアパートに芦川さんが来て結ばれ、以後芦川さんが食事を作るようになる。わずか 1 年で千葉に転勤 仕事も出来ずすぐ休んだり早退したり、残業を手伝わなかったりと、身勝手に思える芦川さんを職場のみんなが庇っているように感じて不公平だと思った押尾が芦川さんに知らず知らずに嫉妬心を抱く 芦川さんが日頃みんなに迷惑をかけているお詫びにケーキを作って持ってきたら、みんなに褒められたのでケーキつくりがエスカレーとし、みんながお金を集めて渡すまでになる ますます嫉妬した押尾さんは二谷に一緒に芦川さんに意地悪をしようと持ち掛け、もらったケーキをゴミ袋に入れて芦川さんの机の上に置く すぐみんなの噂になって押尾さんが目を付けられ詰問されたり支店長から注意を受けるがやめようとしない そんなこともあってか押尾さんは退職を決意、二谷と芦川さんは付き合いを続け、二谷の転勤の送別会で芦川さんと一緒になることを告げる     受賞者インタビュー  ( 文藝春秋 ) 「ムカつき」をエネルギーにして書き続けたい   テレビで見てくれていた大学時代の友人たちからは、「めっちゃおしとやかぶって」「こんなのじゃないでしょ」と LINE が来たが「うるさい」と返した 職場では