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ピカソの私生活  Olivier Widmaler Picasso  2020.3.21.

2020.3.21.  ピカソの私生活――創作の秘密―― PICASSO: PORTRAIT INTIME( 私的な姿 )     2013 著者  Olivier Widmaler Picasso   1962 年生まれ。パブロ・ピカソの孫。法律を学んだあと、自身で定義するところの「タレントのリスク管理者」である彼は、タレントのマネージメントに携わるほか、映像のプロデューサー、コンサルタントとしても活動。近年は、多くの現代芸術やオペラのドキュメンタリー、またファッション、デザイン、写真、建築、音楽といった各分野の大芸術家たちのドキュメンタリーの制作に携わる 27 ~ 44 年までパブロの愛人だったマリー = テレーズ・ワルチルの娘マヤ ( ピエール・ヴィドマイエールと結婚 ) の息子。パブロとマリー = テレーズは、パブロの死の直前まで手紙を交換し合っていた。 11 年、芸術・文学のシュヴァリエ勲章を受章 訳者 岡村多佳夫 美術評論家。早大大学院博士課程修了。専門はスペイン美術史、近・現代美術史。「生誕 100 年記念ダリ回顧展」など美術展の監修を多く手掛ける 発行日            2019.10.25.  初版第 1 刷発行 発行所            西村書店 序章 11 歳の時、テレビのテロップでパブロが死んだことを知り、その日を境にすべてが変わった 94 年末、パブロに捧げる初めての CD-ROM により作品カタログを制作、次いでパブロの日常生活を見直そうとしたのが本書。まったく知らないと言っていいくらいの自分の祖父を発見する旅 第1章         ピカソと女性たち 早くから絵の才能を見込まれ、 15 歳前にバルセロナで美術学校に入り、 97 年には裕福な医者の叔父の援助でマドリードの王立アカデミーに行くが、夜遊びにうつつを抜かし、叔父の支援を断ち切られ、ゼロから出発しなおす 1900 年、初めてパリに行き、万博を見学 1905 年、アメリカ人コレクターのレオとガートルードのスタイン兄妹が彼の作品に興味を持ち始めたころから財政状況が好転、翌年にはアンブロワーズ・ヴォラールが 20 点余りの主要な油絵すべてを買い上げ、パブロも制作に没頭 堅牢などっしりとした形態をゴ