独裁者たちの最期の日々 Diane Ducret編 2017.4.18.
2017.4.18. 独裁者たちの最期の日々(上・下) Les Derniers Jours des Dictateurs 2012 編者 Diane Ducret ソルボンヌ大、高等師範学校卒。哲学修士号。テレビの文化ドキュメンタリー作品の制作に携わり、歴史番組で司会者を務める。 Femmes de Dictateur 、 Femmes de Dictateur 2( 『女と独裁者――愛欲と権力の世界史』 ) はベストセラーに Emmanuel Hecht レクスプレス書籍部編集長 訳者 清水珠代 1962 年京都市生まれ。 85 年上智大仏文卒 発行日 2017.3.15. 第 1 刷 発行所 原書房 本書は、世界に惨禍を巻き起こした主な独裁者たちの最期の日々に初めて焦点を当て、史実を追いながら、その今日的意味を問い掛けている。 信頼できる資料に裏付けられた臨場感あふれる 24 章はいずれも、多くの新たな事実を掘り起こした有意義なルポルタージュに基づいている。 これらの独裁者たちの肖像は、殺戮、陰謀、クーデター、革命が繰り返された残虐極まりない半世紀の歴史そのものだ。 秩序と繁栄の希望を餌に、民を欺き続けた体制の姿でもある。 まえがき――弔いの鐘が鳴るとき 世界の現状は、いまなお常軌を逸した政治体制に支配されている さらに忘れてならないのは、暴政とまではいかないにせよ、強制力によって国民を自由から遠ざけている専制的政権 歴史の専門家とジャーナリストがそれぞれ歴史の大筋に今日的視点を織り込んで真実を伝えた 24 章 暴君の死は、 1 つの世代がどの世代に属するのかを決める境界線になる 暴君の失脚によって真に人間らしい要求と自発的な連帯が生まれる 強迫観念の威力がなくなると、もはや独裁者...